Ahn Jung-Geun 38th parallel(안중근 유해찾기 프로젝트)

[@Vickielindstrander]

伊藤博文暗殺事件は３０〜４０秒の間に伊藤を含め6人の取巻きが合計１３発被弾した。安重根が所持していた7連式のブローニング拳銃には、殺傷能力を上げるため十時に切り込みを入れた弾が込められていたと彼の日記から判断できる。しかし、伊藤の被弾した３発の弾からは安重根の弾は発見されていない。体内から発見されたのはフランス騎馬隊のカービン銃の弾でした。また、この短い時間に安のブローニング拳銃では７発撃つのがやっとで弾を入れ替える余裕はなかった。また伊藤の被弾した弾の１発は腕を貫通して足に被弾している。つまり伊藤の頭上側からの確率がかなり高い。以上のことからひら場にいた安は実際には伊藤を撃っておらず、おそらくは安以外の複数の暗殺者がいたことがうかがわれる。さらに近年の研究ではこの黒幕はロシアだったのではないかということが疑われている。
その根拠の一例として、安重根が使用したブローニング拳銃はベルギーのFN社製のもので、拳銃の製造番号(262336)から、1906年9月8日に「クンフト社」に販売されたものであることがわかっている。クンフト社の販売先はロシア陸軍であることからもロシアの関与が濃厚である。また、事件当時安重根以外にも事件に関与が疑われたものが二十五人上がっている。これらは安重根も含め全員『韓民会』という、ロシアの特務機関の下部組織であったこともわかっている。
そして当時の韓国皇帝(高宗)は以下のように述べて伊藤の死を悼んでいる。
「伊藤を失った事で、東洋の偉人がいなくなった。伊藤は我が国に忠実と正義の精神で尽くしてくれた。自分の骨を長白山に埋める覚悟で、韓国の文明発達に尽くすと言っていた。日本に政治家はたくさんいるだろう。しかし伊藤のように国際政治を理解し、東洋の平和を祈った者はいない。本当に伊藤は韓国の慈父だった。その慈父に危害を加える者があるとすれば、物事を理解できない流浪人だろう。伊藤を失った事は、我が国だけの不幸ではない。日本だけの不幸ではない。東洋の不幸である。その暴徒が韓国人である事は、『恥ずかしさの極限』である。」
そして伊藤の暗殺事件のわずか39日後に、韓国最大の政党であった一進会が「韓日合邦を要求する声明書」を上奏している。
その内容は
「日本は日清戦争で莫大な費用と多数の人命を費やし韓国を独立させてくれた。また日露戦争では日本の損害は甲午の二十倍を出しながらも、韓国がロシアの口に飲み込まれる肉になるのを助け、東洋全体の平和を維持した。韓国はこれに感謝もせず、あちこちの国にすがり、外交権が奪われ、保護条約に至ったのは、我々が招いたのである。第三次日韓協約（丁未条約）、ハーグ密使事件も我々が招いたのである。今後どのような危険が訪れるかも分からないが、これも我々が招いたことである。我が国の皇帝陛下と日本天皇陛下に懇願し、朝鮮人も日本人と同じ一等国民の待遇を享受して、政府と社会を発展させようではないか。」
というものであった。
伊藤博文の暗殺を機に韓国では独立を堅持することよりも日本との併合によって地位の向上を図るとする考えが優勢となった。
わが日本は、莫大な資金が必要となる韓国併合に反対する声が強かったのだが、併合反対の伊藤博文暗殺後に併合推進派が優勢となり、主要国も日韓併合に賛成したことから、早期併合することが閣議決定し、1910年8月22日に日韓併合条約が調印されて、正式にわが国は韓国を併合したのである。