「もっと私たちは好きに生きていい」大川小で妹を失った女性が映画で解放したかった“震災の呪縛”

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  • Опубліковано 12 жов 2024
  • 東日本大震災の津波で、宮城県石巻市の大川小学校に通う妹を亡くした女性が制作した映画が11日、初めて映画の舞台となった大川地区で上映されました。女性が映画に込めた思い、そして今思うこととは。
    ■大好きな大川で映画を撮りたい!
    震災発生から11年9か月となったこの日、石巻市の大川地区で映画の上映会が開かれました。上映される2つの作品を作ったのは、当時、大川小で6年生だった妹・みずほさんを亡くした佐藤そのみさん(26)。作品はともに、大川地区が舞台となっています。佐藤そのみさん:
    「当時中学生だったが、そこからいろいろ考えてきたことを映画にしたいなと思って、大学生の時に作ったものです」子どもの頃から、大好きな大川で映画を撮りたいという夢を持っていたそのみさん。震災を機にその思いは強まり、大学の映画学科に在学中、大学や地元の仲間の協力で、劇映画とドキュメンタリー映画をそれぞれ制作しました。震災という難しいテーマ、葛藤もあったと言います。佐藤そのみさん(映画撮影当時):
    「これを世に出したら、どんな立場の人がどんな反応をするんだろうと、怖くてできなかった。でもやるだけやってみようと」作品は、これまでに東京や仙台、石巻市中心部などで上映されてきましたが、地元の大川では機会がありませんでした。
    ■大川で初めての上映会、そのみさんの思いは・・・
    現在は東京で暮らしているそのみさん、上映会のため、前日、久しぶりに帰郷しました。記者:
    「今の大川地区は好きですか?」
    佐藤そのみさん:
    「好きですよ。いつでも好きです。震災直後の大川地区だって嫌いではなかったです。川の色とか山の色とか日差しの暖かさとか空気の爽やかさとかは、何も変わっていない」映画では、故郷の景色をバックに自分の気持ちを表現しました。佐藤そのみさん:
    「もっと私たちは好きに生きていいのだということを、大川の外の人にも、中の人にも伝えたかった。大川の人のために作った映画なので2本とも。やっと見せられるなと」
    迎えた大川地区での初めての上映会。準備を手伝うスタッフの中には大川出身の若者たちの姿もありました。震災当時大川小5年 今野憲斗さん:
    「映画上映会ってそういうのもあるんだって。さすがだなの一言。すごいなって」震災当時大川小6年 浮津天音さん:
    「(そのみさんは)一緒にいて落ち着くとても素敵な先輩。自然に一緒にやりたいなと思ったので」只野哲也さん、映画撮影にも協力したひとりです。只野さんは、大川小で津波にのまれながらも奇跡的に助かりました。当時大川小5年 只野哲也さん:
    「ただ催しをやるだけではなくて、準備の段階でもみんなで交流ができていて、そういうつながりというか、こういう場が今までは当たり前にあったのですけど、震災きっかけで間が空いて、またそれが再開したというか、大川の本来の良さがまた見られてすごく懐かしいなという感じ」会場には、地元住民ら200人近くが集まりました。
    ■「もっと私たちは好きに生きていい」解き放たれた心
    まず上映された劇映画の「春をかさねて」は、そのみさんの実体験がもとになっています。震災で妹を亡くした主人公の14歳の少女は、葛藤を抱えながらも日々押し寄せる記者たちの取材に応えていました。そんな中、同じく妹を亡くした幼なじみが、ボランティアの大学生へ恋心を抱く姿に嫌悪感を感じてしまいます。佐藤そのみさん:
    「家族や身の回りの人を亡くしたから、その分も生きていかなければいけないとか、前を向いて生きていかなければいけないとか、私たちは思いがちだったけど、けれどそこにとらわれず、生きていけるのなら、それぞれのやりたいようにやっていい。そういうことを描きたかった」続くドキュメンタリー映画「あなたの瞳に話せたら」は、そのみさんら大川で家族や友人を亡くした当時の子どもたちが、何を感じどう生きてきたのかを故人に宛てた手紙の朗読を通じ描きました。映画を見た人:
    「本当にきょう見られてよかったです。残るものを残してくれたというのが、すごくいろいろな思いで作ったと思うが、そういうのが伝わってきた」
    「よく一生懸命やったなと思って感動しました。私も前向いていかなくちゃと改めて思いました」震災後、自分と同じように葛藤や心の傷を抱え、落ち着かない時間を過ごしてきた大川の人たちに映画を通し「自分だけじゃなかった」と安心してほしかった…。そのみさん自身も、ほっとしたような表情を浮かべていました。佐藤そのみさん:
    「大川の皆さんと見る自分の作品はよかったなと思えた。この場所で見られるべくして作ることのできた作品だったのかなと、きょうを終えて思えたので、本当によかった」好きなように生きていい。今、それぞれの道を歩き始めています。
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