ご質問ありがとうございます! 乳がんにそのような治療があるとは知らず勉強になりました。ありがとうございます! 薬剤性の問題は正直わからないので、一般の骨粗鬆症について回答をさせていただきます。 まず私個人としてはマーカーは測定していません。 Up To Dateでは骨代謝マーカーに関しては診療に寄与しないため測定は推奨されていません。 しかし日本のガイドラインでは(2015年ですが)推奨はされており、それによって治療効果の判定をするようになっています。 ただし骨代謝マーカーを利用した治療自体にエビデンスがあるわけではなく、あくまで薬理学的な評価の一つという感じです。 個人的には整形外科など専門の先生がそういったマーカーを見るのはよいと思いますが、プライマリ・ケアもそこまでしてしまうとどんどん診療のハードルが高くなってしまいますし、直接的なエビデンスもないので、私としてはそこに割くリソースは別のことに使うようにしております。
男性は基本的に骨密度検査不用とのことですが、自分は57歳60kg170.5cm男性で骨密度を大学病院で測定しました。YAM70%で骨粗鬆症の予防治療を勧められました。自分は骨密度が低くなる原因が見当たりません。昨年10月から膝痛で歩行困難となり運動量が激減してますが、それが原因の可能性あるでしょうか?
ご質問ありがとうございます!
動画内であるような疾患や薬剤などが大きな影響を及ぼしますが、もちろん遺伝的な側面もあるので、ある程度しょうがない部分もあるかと思います。
ただご指摘の通り生活習慣の影響(タバコ、アルコール、運動量など)も受けるようですので、もしかしたら運動不足も影響しているかもしれません。運動をすれば骨密度があがるというわけではありませんが、転倒予防に繋がり最終的な骨折リスクは減らせると思いますので、可能な範囲での運動はご検討されてもよいかと思います。
乳癌診療しています。
乳癌術後補助治療や切除不能乳癌でアロマターゼ阻害剤を使用しています。アロマターゼ阻害剤は骨密度低下の副作用があるので、ルーチンに年に1回骨密度測定しています。骨粗鬆症と診断すれば、自分でBP剤やデノスマブを処方しています。
整形外科の先生は治療前や治療中に骨形成マーカーや骨吸収マーカーを測定していますが、私は測定していません。測定する意義がよく理解できていないので・・・
プライマリ・ケア医もそういったマーカーは測定すべきでしょうか?
ご質問ありがとうございます!
乳がんにそのような治療があるとは知らず勉強になりました。ありがとうございます!
薬剤性の問題は正直わからないので、一般の骨粗鬆症について回答をさせていただきます。
まず私個人としてはマーカーは測定していません。
Up To Dateでは骨代謝マーカーに関しては診療に寄与しないため測定は推奨されていません。
しかし日本のガイドラインでは(2015年ですが)推奨はされており、それによって治療効果の判定をするようになっています。
ただし骨代謝マーカーを利用した治療自体にエビデンスがあるわけではなく、あくまで薬理学的な評価の一つという感じです。
個人的には整形外科など専門の先生がそういったマーカーを見るのはよいと思いますが、プライマリ・ケアもそこまでしてしまうとどんどん診療のハードルが高くなってしまいますし、直接的なエビデンスもないので、私としてはそこに割くリソースは別のことに使うようにしております。
丁寧なご回答ありがとうございます。
これで安心して(?)、骨粗鬆症診療に当たれます!
乳癌診療している医師の中には、骨粗鬆症治療を整形外科に丸投げする方もいますが、そんなことしたら整形外科の先生がパンクしてしまいますよね。
可能な範囲で自分で診療していけたらと思います。