役所広司、田中泯らが語るヴィム・ヴェンダース監督／映画『PERFECT DAYS（原題）』第76回カンヌ国際映画祭 上映後インタビュー

第76回カンヌ国際映画祭で映画『PERFECT DAYS（原題）』主演の役所広司が主演男優賞を獲得し話題となっている。こちらの動画は、そんな『PERFECT DAYS（原題）』がカンヌ映画祭で上映された後に行われた、役所をはじめ田中泯、中野有紗、アオイヤマダが参加した日本メディア向けの囲み取材。
本作でメガホンをとっているのは、ドイツ人のヴィム・ヴェンダース監督。日本人ではない外国の監督だからこその感性を感じたか？ という質問に、役所は「ヴェンダース監督は日本のことが好きで、よく知っていますよね。そういう意味では普通のドイツ人の監督が日本の東京を撮ったのとは全然違うと思います」とコメント。
田中はヴェンダース監督の撮影現場の雰囲気が「日本にはなかなかない」と言い、「単純に言えば開かれている。みんなが自分の思っている意見を言える可能性がある場所。日本の現場ってどうしてもピラミッドになっている」と続けた。
【STORY】
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所広司)。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれな い。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしづつ光をあてていく。
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