菩提樹 歌曲集「冬の旅」より（シューベルト） バリトン ヘルマン・プライ

菩提樹 　歌曲集「冬の旅」より　ヴィルヘルム・・ミュラー作詞　フランツ・シューベルト作曲
Der Lindenbaum　" Winterreise "　Wilhelm Müller　Franz Peter Schubert
バリトン　ヘルマン・プライ
Bariton　Hermann Prey
ヘルマン・プライ
プライは1929年にベルリンで生まれました。ベルリン音楽大学でギュンター・バウムやハリー・ゴットシャルクについて声楽を学び、1952年、フランクフルト・アム・マインで行われたヘッセン放送協会の音楽コンクールで優勝しました。
最初は歌曲リサイタルでデビューし、翌年ヴィースバーデンでオペラの初舞台を踏みました。その後ハンブルク州立歌劇場に加わり、1960年までそこで歌いました。ハンブルク時代の最後の数年にはザルツブルク音楽祭を初め各地にしばしば客演します。1960年に『タンホイザー』のヴォルフラムを歌ってメトロポリタン歌劇場にデビューします。1965年には同じ役でバイロイト音楽祭にも出演しました。若い頃にはヴェルディも歌いましたが、後にモーツァルトやR.シュトラウスの作品を中心に歌うようになります。また、オペレッタもよく歌い、テレビ放送に出演したためテレビ視聴者から非常な人気を博しました。ドイツの民謡や学生歌も好んで歌い録音も多く残しています。
しかし、彼のレパートリーの最も核心をなしていたものは、自身で「私の人生の中心」と語っていたように、シューベルトであり、シューベルトを初めとするドイツ歌曲は極めて高く評価されました。また、1976年オーストリアのホーエネムスでシューベルティアーデ音楽祭を主催し、自ら歌うとともに、優れた演奏家を招いて毎年多くの演奏会を企画しました。
1982年からはハンブルクの音楽大学で後進の指導を行い、自伝を出版。
1998年、バイエルン州クライリングで心臓発作のため死去しました。