諸井誠「恐竜期」(一人のマリンバ 奏者による) / マリンバ :高橋美智子/ Marimba : Michiko Takahashi

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  • Опубліковано 6 вер 2024
  • 「恐竜期」(1992年)は「矛盾の中の矛盾」の第一部「進化〜マルティ・モーバイル・テクトニクス」の第一部を成す、マリンバ のための曲である。原作は1時間弱かかるが委嘱者=高橋美智子さんの要望に応えて、マリンバ のカデンツアとして書かれた部分の抜粋、即ちスコアの10ページに記載されているタイトルである。
    コントラバス・マリンバ とグランド・マリンバを横一線に並べると大変壮観だが、巨大マリンバ のための作品委嘱を受けた時 連想したのが「恐竜」だった。地球16億年の歴史の中、生命の誕生から36億年を想定した「矛盾の中の矛盾」の中で、2億年余り続いた恐竜の時代は私のスコアでは6頁ほど。巨大マリンバにカバサ 、マラカス、シンバル、貝殻、トウリー・チャイム、大小各種ドラムス等をあしらったこのカデンツアを書きながら、全長50メートルにも及ぶという巨大恐竜の姿を度々イメージした。地球が温暖多湿で、草木や巨木が豊かに繁り、装飾の恐竜が繁栄した平穏な時代だ。草や木の葉を求めて次第に長身の巨大動物に進化していった恐竜。大樹のてっぺんの葉っぱを食べるその姿がマリンバ の最高音域の響きの中で目に見えるようだ。
    なお、今回のレコーディングでは、序の部分にグラス・ハープのフレーズを加えたが、これは「進化」の章に実際に登場するものであり、「恐竜期」のエンディングで、グランド・マリンバ のコラールとして再現されているメロディーである。(室井 誠)
    作曲 諸井 誠 (Makoto Moroi)
    マリンバ /パーカッション 高橋美智子
    Marimba/Percussion Michiko Takahashi
    #現代音楽 #マリンバ #打楽器

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