桐韻会 委嘱作品シリーズ第二弾《飛騨によせる三つのバラード》
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- Опубліковано 13 жов 2021
- 00:08〜 一、歩荷(ぼっか)
06:43〜 二、立円(たちつぶら)
11:28〜 三、杉玉(すぎだま)
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「桐韻会 委嘱作品シリーズ」
桐韻会は半世紀以上の演奏活動の中で多くの委嘱作品を発表してきました。これまでの定期演奏会を振り返り、委嘱した年代順に過去の演奏会のライブ音源で紹介していきます。
同シリーズ第二弾は1977年長沢勝俊作曲《飛騨によせる三つのバラード》です。
編成は箏Ⅰ、II、Ⅲ、十七弦、尺八の五重奏となっており、飛騨の美しい風景を思い起こさせられる美しい旋律や、時にはオーケストラの交響曲のようなダイナミックさもあります。
桐韻会委嘱作品の中でも皆様に広く演奏されている曲です。
※ライブ音源の為、雑音が入っている場合がございます。ご了承下さい。
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〜曲解説〜
1977年委嘱作品
《飛騨によせる三つのバラード》 長沢勝俊作曲
演奏 桐韻会
尺八 田野村聡(助演)
日本には海のない県が八つあります。その一つが岐阜県で、その中央にブルーノ・タウトが「これはむしろスイスか、さもなければスイスの幻想だ」といった飛騨があります。飛騨はかつて幕府の天領として栄えた所ですがここには今もまだ当時の手作りの文化が豊富に残っており、私達がいつのまにか手離してしまったいろいろなものを、ふたたびみることが出来ます。
この曲は飛騨に残る数多くなものの中から私が特に強く心ひかれたものを素材として取り上げ組曲風にまとめたものです。
一、歩荷(ぼっか)
山を越えて物を運搬する人のことをいいます。きしむわだちの音、しっかりと大地をふみしめて歩く力強い足どり。厳しい山国の自然と飛騨に生きる人達の生活がそこにあります。
二、立円(たちつぶら)
今でいうベビーサークルのことです。おそらく飛騨のたくみ達が作ったかもしれないこの木製の立円に親の子供に対する愛情と生活の知恵を感じさせます。
三、杉玉(すぎだま)
杉の葉をたばねて作った大きな玉が造り酒屋の店さきにぶらさがっています。これを杉玉、または杉林ともいいます。酒といえば祭、晴れの日の祭りの哀歓をえがいたものです。
桐韻会の皆様方の均整のとれたアンサンブルと高い音楽性に大きな期待をよせて作曲しました。
長沢勝俊
(第12回桐韻会定期演奏会プログラムより)
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桐韻会 TOIN-KAI
半世紀以上にわたり多くの箏・三弦演奏家を輩出している正派音楽院の卒業生によって構成され、1967年より演奏活動を開始。定期演奏会を毎年開催し、古典・現代曲・委嘱曲といった幅広いジャンルに果敢に挑戦し続けている。
桐韻会(正派邦楽会HPより)
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toinkai2020@gmail.com
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