浮揚式3次元免震装置の開発 山田学(地震減災実験研究部門)
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- Опубліковано 31 жов 2024
- 今後発生が予想される南海トラフや直下型地震への備えが求められています。もし、社会インフラを含んだ広域免震が実現すれば、震災時の避難区や復興拠点として機能し、社会的な経済活動も継続できるようになります。しかしながら、現状の免震技術では、縦揺れは低減できず、主流方式の積層ゴムは、地震動の性質によっては長周期成分による共振で横揺れを増幅する可能性があります。さらに社会インフラ(ガスの供給やエレベータ等)の継続条件である、震度4以下を達成できるとは限りません。これらの課題解決を目標に3次元免震装置の開発に着手しました。横揺れは振動低減性能が高い、空気または水を吹いて浮揚させる方式です。この方式は中心部に引き戻す力が働かないため、地震の揺れは増幅しません。また、浮揚高さを約0.05mmと小さくすることで、起動が速い特長を持ちます。縦揺れリンク機構とばねを組み合わせたもので、重量物を支持しながら剛性を低く(柔らかく支える)する方式です。2019年に試作機(積載荷重10ton)の加振実験を行いました。兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)他、震度6強の入力に対し免震装置上で震度4以下と、従来方式では到達できなかった目標値を達成しました。
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