「王将」社長射殺事件 「金のためには手段を選ばない」 元福岡県警幹部が見た“工藤会の男” (22/10/28

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  • Опубліковано 27 жов 2022
  • 9年前に発生し、未解決のままだった「餃子の王将」の社長が射殺された事件で急展開です。
    28日、特定危険指定暴力団 工藤会系組幹部の男が逮捕されました。
    28日午後1時半、報道陣が詰めかけた福岡刑務所に列をなして入っていくのは、「京都ナンバー」の警察車両。
    周囲には張りつめた雰囲気が漂っていました。
    警察車両に乗る人物、工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者(56)です。
    田中容疑者の関与が浮上したのは、全国が注目するあの“未解決事件”でした。
    ◆「FNNスピーク」(2013年12月19日放送分より)
    「けさ、京都市山科区で『餃子の王将』を展開する王将フードサービスの社長が胸などを銃で撃たれ死亡しました」
    事件があったのは2013年12月。
    王将フードサービスの当時の社長・大東隆行さん(当時72)が京都市内の本社に出勤した直後、何者かに銃撃され死亡しました。
    放たれた銃弾は4発。
    その全てが大東さんの胸や腹など急所に命中していたことから、警察は「殺しのプロ」による犯行とみてヒットマンの行方について長年捜査を続けてきました。
    わずかな手がかりとなったのは、現場付近に落ちていたタバコの吸い殻。
    この吸い殻から採取されたDNAの型が田中容疑者のものと一致したということです。
    警察はこれまでの捜査で、第三者が捨てた可能性などを排除し、28日、殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕に踏み切りました。
    ◆王将フードサービス 渡邊直人 社長(28日午前)
    「(ニュースを)見た瞬間、やっとここまできたのかという思いでした。前社長の意志を継いで、これからの王将の社員のために、そしてお客様のために力を合わせてやってまいりました。これからも早期解決を願って、警察の捜査に全面協力していきたい」
    逮捕された田中容疑者は、福岡県春日市に拠点を構える工藤会・石田組の幹部。
    一体、どんな人物なのかー
    <2008年1月 福岡市博多区>
    ◆記者リポート
    「現場上空です。白昼、オフィス街に響いた銃声、現場は一時騒然となりました」
    大東さん射殺事件の5年前には、福岡市博多区の路上で大手ゼネコン「大林組」の社員が乗った車に向かって拳銃を発砲し、バンパーを破壊するなどの事件を起こしていました。
    このときも、発射された銃弾は「王将社長銃撃事件」と同様、4発でした。
    ◆元福岡県警 藪正孝 氏
    「石田組というのは、当時から『金のためには手段を選ばない』というのがありましたね」
    『金のためなら暴力をいとわない』
    田中容疑者が所属する組をそう分析するのは、工藤会捜査に長年従事してきた元福岡県警の藪正孝さんです。
    ◆元福岡県警 藪正孝 氏
    「(田中容疑者は)大林組の関係で逮捕された当時、石田組の若頭だった。組長の信頼は厚かった」
    この大林組銃撃事件から10年後の2018年6月、田中容疑者は殺人未遂などの疑いで逮捕、その後、起訴されました。
    そして2019年11月、福岡地裁は「動機は不明だが、工藤会ないし組の利益のために大林組を威迫する意図があったことがうかがわれる」として懲役10年の判決を言い渡し、田中容疑者は28日まで刑に服していました。
    そんな田中容疑者が殺人の疑いで逮捕された「王将社長銃撃事件」。
    藪氏は、逮捕にこぎ着けた警察の努力を高く評価する一方、全容解明の難しさを次のように指摘しました。
    ◆元福岡県警 藪正孝 氏
    「田中容疑者が単独で行動したというのは考えられない。上部の人間が知らないということはあり得ない。第三者からの依頼を受けて組織的にやったとか、一つ一つ立証していかないといけないので、ハードルが高いのではないかと思います」
    事件当時、王将フードサービスは、福岡県内のゴルフ場などを巡る過去の「不適切な取引」について調査し、報告書をまとめていたことが分かっています。
    事件にこの「不適切な取引」が関係しているのかー
    警察は全容解明に向けて捜査を進める方針です。

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