マニング『心の貧しい人とは』８月５日「神の情熱」

 イザヤ書５４：５「あなたの夫はあなたを造られた方。その名は万軍の主。あなたの贖い主は、イスラエルの聖なる方で、全地の神と呼ばれている。」
 イザヤ書およびホセア書で、神はご自身を、ご自分の民の夫、そして、恋人として描いています。
 このようなイメージは、ユダヤ人が体験してる神を理解する、非常に良い手がかりになります。
 ある聖書学者は、「神が受肉して人となったことは、預言者ホセアが属していた宗教的伝統においてはそれほど驚くべきことではない」と述べています。
 神がホセアを通してしたのは、夫婦が性的にひとつになるイメージを、神とその民に当てはめることでした。
 神は、夫と妻のようにイスラエルと親密に関わりました。イスラエルは、模範的な妻ではなかったにもかかわらず、です。
 イスラエルは娼婦で、夫に不誠実で、偽りの神々と淫行していました。
 しかし、神の花嫁に対する情熱はあまりにも強く、花嫁を諦めることができませんでした。花嫁がどれだけ不貞を働いても、神は花嫁を強く求めました。花嫁が娼婦になった時でさえ、花嫁に対する神の愛の激しさは増すばかりでした。
 神は自分の花嫁に夢中でした。
 愛するあまりに、何度裏切られても、神の情熱は決して冷めることはありませんでした。