Learn Japanese Through Story (N5):地獄の三人/Three Men in Hell

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  • Опубліковано 9 лют 2025
  • 長崎の民話「山伏と軽業師と医者」の話を、#やさしい日本語 #EasyJapanese でリライトしました。
    【参考】
    フジパン 民話の部屋
    minwanoheya.jp...
    スクリプトー-----------
    昔、山伏と曲芸師と医者が同じ日に亡くなりました。3人はいっしょに閻魔様の前に行きました。閻魔様は、死んだ人が行くところを決める冥界の王です。
    「今から、裁判をする」閻魔様はそう言って、まず山伏を見ました。
    「おまえは生きていたとき、どんな仕事をしていた?」
    「山伏です。お祈りをして、みんなの悩みを解決していました」
    山伏が答えると、閻魔様は怒りました。「そうか。おまえは出鱈目なお祈りをして、何も知らない人から金を取っていた。悪い奴だ。地獄へ行け。
    次、おまえ。仕事は何だった?」
    閻魔様は曲芸師に聞きました。
    「曲芸師です。サーカスで曲芸を見せて、みんなを楽しませていました」
    曲芸師が答えると、閻魔様はまた怒りました。
    「おまえは人の目をごまかして金を取っていた。悪い奴だ。地獄へ行け。次、おまえ、仕事は何だった?」
    閻魔様は最後に医者に聞きました。
    「医者です。病気の人たちを治していました」
    医者が答えると、閻魔様はまた怒りました。
    「おまえは治らない病人にたくさん薬を売って、金を取っていた。悪い奴だ。地獄へ行け」
    こうして閻魔様は3人を地獄へ落としました。
    地獄では、お湯が煮立っていました。鬼たちが3人をお湯の釜の前に連れて行って、背中を押しました。すると山伏が言いました。
    「心配ない。私はお湯を水に変えることができる。阿毘羅吽欠蘇婆訶...」
    山伏が呪文を唱えると、煮立っていたお湯は、とてもぬるくなりました。
    「ああ、ちょうどいい湯加減です」
    「気持ちがいいですね」
    3人はお湯に入ってくつろぎました。
    鬼たちは困って、閻魔様に報告しました。
    閻魔様は怒って、「それなら、針の山に連れて行け」と言いました。
    鬼たちは3人を針の山へ連れて行って、背中を押しました。すると、今度は曲芸師が言いました。
    「心配ない。私は綱渡りができます」
    曲芸師はポケットからロープを出して、山伏と医者を肩に乗せました。そしてその針の山を、綱渡りで越えました。
    鬼たちは困って、閻魔様に報告しました。閻魔様はもっと怒りました。
    「それなら、私が3人を飲み込む。連れて来い」
    鬼たちが3人を連れてくると、閻魔様は3人を口に入れて、飲み込みました。胃の中で医者が言いました。
    「心配ない。私は体の中のことをよく知っています」
    医者が体の中のいろいろなところを押したり引いたりすると、閻魔様は急に笑ったり泣いたりしました。
    自分で止めることができませんから大変です。それで、とうとう閻魔様は3人を吐き出しました。
    「こんなに悪い奴らは、地獄にはいらない。早く天国へ行け」
    こうして3人は天国へ行くことができました。
    ー-------------おわり

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