宮本裕史ジャズトランペット アドリブレッスン・尚美ミュージックカレッジ専門学校編 その4

Поділитися
Вставка
  • Опубліковано 18 жов 2024
  • 宮本裕史ジャズトランペット アドリブレッスン・尚美ミュージックカレッジ専門学校編 その4
    (※本人たちには掲載許可貰っています)そろそろ着任して3年が経とうとしています、尚美ミュージックカレッジ専門学校での授業、最近の風景です。
    以下動画内テロップ内容
    こちらは先日行った年度末の学習理解度確認テストの模様。
    彼・彼女たちはジャズ1年生。学年は3年生ですが4人とも今年度ジャズ&ポピュラーのコースに転科してきた、もともとはクラシック系の学科の子たちです。コロナのせいで学年度の授業が5月の半ばにスタートしたわけですから、1年に満たない、たった10か月という短い期間(フルートの子はまだ4か月目!)で身につけた4つだけの技法を駆使して、アドリブで演奏するであろうメロディを32小節書いてもらい、それを吹いてもらいました。
    普段のアドリブでは様々な技法をミックスさせていますが、ここでは4つの技法のみを使って音を選びつなぎ合わせて演奏しています。
    基本的な4つの技法のみに絞っているのは、語学でいうところの基礎的な文法を限定して学んでいるのと一緒です。つまり物語を作れるようになるための最低限の技法をしっかり学んできましょう、という事。
    彼女らはここまでしっかりと使えるようになった文法を使い、来年度からは様々な物語をつくってみたり新たな文法を使った表現を習得していくことになります。
    僕はどちらかというと「アドリブは理論に縛られない自由な歌心が大事」と声を大にして言いたいタイプの人間ですが、この授業では「だけど素晴らしい先人たちのやっていることを直感だけで理解するのではなく、構造を分析して彼らがメロディを紡いでいった時の考え方や仕組みを理解するのも大事かもね」という気持ちもあり、なのでそのあたりは完全に割り切って理論的、論理的にアドリブソロを研究、理解していこう、という趣旨で解説を行っています。
    自分で書いたものとはいえ、4人ともほぼ初見の状態で吹いているし、技法限定の縛りのせいでぎこちなさはありますが、10か月(授業合計30回)でここまで来れるのは4人の音楽に対する貪欲さによるものです。4人とも(音楽ジャンル的)進路はまだひとつに絞れていない状態ですが、ジャズでもそれ以外でも、きっといい音楽家になると思います。
    Ⅱ-Ⅴ-Ⅰリフみたいな塊を暗記するのではなく、1音づつ音を論理的に選んで彼女たちが自力で紡ぎだしたラインです。
    結果的に定番のフレーズも出てきていますが、覚えたフレーズをはめ込んでいるワケではありません。
    彼女たちが塊で使ったのは2~4つの音を使ったディレイドリゾルブのみ。
    自力でこんなレベルまで到達。
    僕がしたことなんてちょっと解説した程度のみですが、自分のことのように誇らしい気持ちです。

КОМЕНТАРІ •