令和4年度 第31回建築作品・新潟県賞 優秀賞 (株)高田建築事務所 ~風景を編む~ 夕凪の唄

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  • Опубліковано 12 чер 2024
  • 令和4年度 第31回建築作品・新潟県賞 優秀賞 (株)高田建築事務所
    ~風景を編む~
    夕凪の唄
    作品概要
    「夕凪の唄」は、株式会社高田建築事務所が設計し、令和4年度第31回新潟県賞優秀賞を受賞した建築作品です。この作品は、「風景を編む」というテーマに基づき、居住者に物語的な体験を提供することを目指しています。
    コンセプト
    家の中で過ごす時間は定量的なものではなく、出来事やその連続によって認識される物語的な時間です。家から見える風景の体験は住む人にとって原風景となります。この敷地では、夕日や街並みを見下ろす景色が印象的であり、その風景を編集して新しい居場所を添えることで、街に住むことを物語のように感じられるように設計されています。
    敷地の特徴
    * 敷地は西大通りから奥まった静かな場所にあり、北西に傾斜しているためグランドレベルが北へ低くなっています。
    * 西側は庭や駐車場に面しており、開けた景色が楽しめます。
    * 坂道の角に位置し、小高い丘のような場所から街や防砂林を展望できるため、これを家の中に取り込むことが設計の基礎となっています。
    風景と構成
    1. 坂道の風景
    * 敷地の西に庭を設け、家の内部に街並みを見下ろす景色を取り込むことで、住む人が街の一部として感じられるようにしています。
    2. 夕日と夕凪の風景
    * 防砂林の間を抜けて1.2km先の日本海まで繋がる視点を提供し、高い位置から春分と秋分には真西の水平線に日が沈む様子を眺められる設計になっています。
    * 夕方には海風と陸風が交替する一時無風の「夕凪」の状態を楽しむことができ、穏やかでドラマチックな風景を重視しています。
    建物の配置
    * 建物は、夕日を見るための西側のボリュームと、北東の街並みを見下ろすためのボリュームの組み合わせとして、雁行形を採用しました。
    * 西に設けた庭と玄関までのアプローチには庭の要素を取り入れ、通り土間を設けることで前庭と裏庭が繋がり、外部空間が内部にまで侵入する構成としました。
    内部空間とゾーニング
    * ダイニングには展望ベンチを設け、街並みの景色を楽しむことができます。
    * リビングには夕凪テラスがあり、空間全体が一体となるように大きな開口部とアガチスの天井を採用しています。
    * 通り土間は子供の遊び場や展示スペースとしても機能し、半屋外のような感覚で過ごせる空間となっています。
    * 玄関から続くポーチは、モルタル床や塗り壁、天井の羽目板が一体化し、外部と内部の境界を曖昧にしています。
    素材と外観
    * 外観は白い塗り壁と米杉、木製格子窓を使用したシンプルな構成です。
    * 坂道を登るようなアプローチとし、敷地の特徴を活かして風景を繋げることを意識した設計です。
    結び
    この建築作品は、物語性と空間のシークエンスを重視し、家の中と外を繋げることで、居住者に新しい居場所の感覚を提供しています。家にいながらも街の一部にいるような、不思議な感覚を与える設計が特徴です。
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    撮影・制作 : 建築写真 fusephoto . net 布施貴彦

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