【幻想音楽/Fantasy Sounds】教会、春の記憶《60min》【睡眠/勉強/作業用BGM】

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  • Опубліковано 11 гру 2024

КОМЕНТАРІ • 7

  • @かわとり-q7f
    @かわとり-q7f День тому +3

    感動ストーリーですね。映画化されそうな予感

  • @arima.reiji99
    @arima.reiji99 День тому +4

    背景とBGMが綺麗にかみ合ってて素敵...

  • @wosora-5385
    @wosora-5385 День тому +6

    この世界でなら、雪も嫌いにならないわぁ……

  • @morimori47687
    @morimori47687 День тому +3

    い、いきてぇ

  • @thenobleyouthofmadness55
    @thenobleyouthofmadness55 День тому +3

    Loved it!

  • @storytherapy39
    @storytherapy39 День тому +4

    ゆえに、雪桜はまたの名を「春待つ桜」として異国の地にも語り継がれていた。
    「でも、ねえ、おばあちゃん、雪桜はさみしくないのかな? だってずっと、ずぅっとここで待ってるんでしょ? 春ってやつがまた来るかもわからないのに、ずっと」
    そのように尋ねた幼子は、薄桃色の花びらを指先につまみ、柔らかい手のひらにそっと乗せた。
    雪桜の美しさを褒め称える声がいくつも通り過ぎてゆく中で、その小さな問いかけは老婦にしか聞こえなかった。
    「おばあちゃんはね、この桜を、“春託された桜”って思ってるのよ」
    「はるたくされた?」
    「ふふ、まだ少し難しい言葉かしらね。
    託すっていうのはね、祈りのこと。願いっていう人もいるけど、おばあちゃんは違うと思ってる。
    願いはちょっと強すぎるの。こうして、ああして、って。
    この雪桜を遺してくれた人は、雪桜に、こうして、ああしてって言いたかったわけじゃないと思うわ。春を伝えなさい、春を待ちなさい、なんてきっと思わなかった。
    ただただ、雪桜がこの地にあること。
    義務とか、使命とかじゃなくて、それだけで良かったんだと思う。
    もしかしたら、さみしいって思ってる時もあるかもしれないわね。
    でも、命を祈られて、そして今、あなたにこうして想われている。
    幸せだと思うわ。
    さあ、私たちも教会で祈りましょう。
    あなたがいて、私がいて、雪桜があるこの世界を」