どさんこドキュメント「覚悟のミーティング 弱小野球部にやってきた名将」(2023年6月4日放送)
Вставка
- Опубліковано 6 лис 2024
- 去年4月、北海道文教大学野球部の新監督に就任した高橋葉一さん(57)。かつて東海大学札幌野球部を、北海道勢としては43年ぶりとなる全国ベスト4まで導き、北海道日本ハムファイターズの今川優馬選手をはじめとした数多くのプロ野球選手を育て上げた〝名将〟です。一方、北海道文教大学野球部はいわゆる〝弱小野球部〟。札幌6大学野球リーグでもっとも下のカテゴリーに所属し、不戦勝以外で勝ったことがありません。
それでも、高橋監督が就任に合わせて掲げた目標は「大学日本一」でした。駒大苫小牧高校が甲子園を制し、日本ハムファイターズが日本一に輝くなど近年躍進する北海道野球界に残された栄冠の一つ。弱小野球部には壮大すぎる目標です。
大きな〝覚悟〟をもって臨んだ部員との初めてのミーティング。「前のチームのグッズは全部捨てた。過去にしがみついて君たちと接するつもりはありません」。過去の栄光を捨て、新たな気持ちで共に偉業を目指したい。わずか10人あまりの部員を前に静かに、熱く語りかけました。ところが、反応はさまざまで……。
高橋監督がいま、指導をするうえでもっとも大切にしていることは対話です。練習中も、練習後も部員に声をかけ続けます。こうした背景には、栄光を築いた東海大学札幌を去らざるを得なかった手痛い経験、指導者としての大きな挫折がありました。
名将と弱小野球部。壮大な夢への第一歩として、まずはひとつ上のカテゴリーを目指す闘いの日々。「中学生レベル」(高橋監督)という弱小野球部にとっては夢物語ともいえる目標。しかし、時とともに、いつしか負けても悔しさを感じなかった部員の姿や気持ちに「勝ちたい」という思いが芽生えつつあったのです。
高橋監督が野球の指導を通して部員に伝えたかったこと、そして、部員が学んだ勝利を目指すことの意味とは。
〝名将〟の情熱と苦悩の1年、〝弱小野球部〟の奮闘と成長の1年を見つめました。