「隠密剣士」第二部 忍法甲賀衆より【最終回】第十三話「忍法 まんじ凧」（字幕付き)

隠密 秋草新太郎と周作はついに甲武信ヶ岳まで来た
その途中 林の中で 木の枝から逆さ吊りにされた観助という百姓姿の男を助ける　男は「山奥で俺たちは穴掘りをさせられて仲間がまだいる」と言い 秋草にその場所を案内すると そこは山の中の洞穴　男はいきなり秋草を穴の中へ押し込んで 秋草に襲い掛かります
百姓姿の男は 変装した甲賀竜四郎だった 「忍法 まんじ凧」を操り 上空から秋草めがけて爆裂弾を投下 大音響と立ち込める白煙の中 地面に倒れ伏す秋草に 大凧から下り立って刀でとどめを刺そうとする竜四郎　しかし秋草と思い 刺したのは配下の忍者で 秋草は別の忍者の姿に成り代わっていた　
刀と刀の勝負となれば秋草に分がある　揉み合い斬り合いの末 ついに竜四郎は覚悟を決め「秋草 武士の情 介錯を頼む！」と　「よし引き受けよう」と秋草　しかしそれは竜四郎の最後のあがきだった　秋草と周作を呼び寄せると「死ぬも一緒だ！」と叫んで二人を巻き添えに自爆を図った　命からがら逃げだした秋草と周作　白煙の中 二人の前に金山の地図と周作のお守り袋が現れる　どちらも無事だった　こうして甲賀十三人衆は 頭領 甲賀竜四郎を最後にすべて果てていった　隠密 秋草新太郎もまた長い闘いに終わりを告げた
山の上の神社の境内には 隠し金山で使役されていた村人たちと周作 父馬場信勝がいた　やがて別れ　石段を下り 去っていく秋草新太郎と石段の上から見送る周作と父 信勝 そして村人たち　「おじさーん　元気でね　金山は引き受けたよー」と周作が叫ぶと「周作 お父さんのいうことをよく聞き いい子になれよ」と秋草が答える　「うーん わかってらーい」「おじさーん　さよーならー」村人たちの声に混じって いっそう元気な周作の声が甲武信ヶ岳の空にこだましていった