【世界を変えた写真集 】ロバート フランクThe Americans〜写真作品史

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  • Опубліковано 27 вер 2024
  • 1950年代に撮られ出版されたロバートフランク- Robert Frank の「アメリカ人」"The Americans" は、写真作品史において大きなターニングポイントとなりました。旅人の目線がテーマで、これまでで一番世に影響を与えたといわれる写真集について解説します。
    【写真機カキナカ】
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    今見ても手法、切り口、表現など世界一の写真集。本棚にあればとてもかっこいい写真集です。
    1955年から56年にアメリカで撮られたこの写真たちは、当時の戦勝国ウキウキ気分のアメリカ文化に、批評的なヨーロッパからの目線をなげかけました。
    それまでのシートフィルムで大型カメラの時代から、手持ちの小型カメラ・ライカでの作品制作によって個人的な視点を作品に構成しています。写真でしかできない新たな表現と、スナップという手法を確立したこの写真集は、それ以前とそれ以後で写真作品のあり方を大きく変えてしまいました。写ルンですやコンパクトカメラ、スマホが写真自体を変えてしまうように。
    いま見ても繊細な制作と、個人的な視点で集団を対象とする切り口は、鮮やかで見応えがあるものです。特にアメリカ版ではジャック・ケアルックが序文を書き、アメリカ人自体を一種批判的に捉えかねない目線での批評表現は、センセーショナルな書籍として物議を醸しました。
    しかし大切なことは時代性だけではなく、誰にも同じ感情が伝えられるその作品手法です。スナップという方法で、場所や光、対象がバラバラな写真を組み集めて何が立ち上がるのか。文化や知識がなくても、この面白さは伝えられるものでしょう。Instagramのフォロアーを増やす手法にも取り入れられていますが、写真を通して見える個人が人格や感情に説得力をもたらします。
    また、撮影前から通したであろう貫いたテーマはSNSの写真の撮り方、構成にも大切な要素です。この唯一無二の写真集がまだ写真が美術だと捉えられていない時代に作品たりうるのは、明快かつ写真でしかできないテーマを選べているか、ということだと納得させられます。
    今回は2008年のsteidl社版で解説していきます。動画中では早稲田大学写団シャレードのみなさんにおこなったワークショップの内容を収録。SNS時代にも必須の写真体験です。
    "The Americans"
    Robert Frank 1959/2009 steidl

КОМЕНТАРІ • 4

  • @kakinaka
    @kakinaka  2 роки тому +1

    邦題「アメリカ人」。スナップと聞くと即興だと思わせますが、視座自体が作品になるという稀有な構成力を楽しんでください。拙い解説ですが、一枚一枚を楽しんで見る体験をぜひ多くの写真を始める人にまず感じてほしいです。

  • @lenglet_13
    @lenglet_13 Рік тому

    個人的に、スナップしてる時に、何撮られてるんですか?って訊かれるのが一番困ります笑 ちょっとその辺を〜って濁しますが、どう答えるのが一番スマートなんでしょうね(スナップという言葉が通じない前提で)…。

    • @kakinaka
      @kakinaka  Рік тому +3

      きっと35mm版が珍しい時代、ロバートさんはさらに困っていたところだと思います。以前ある高名な写真家さんが講師の時「芸術です」といつも一言で伝えると言っておりました。まるでさん岡本太郎さんのCMのようです。
      法律や条例を守り、その場を不快にさせなければ、何を撮っているか不思議でいつもきかれるくらいが作品にはちょうど良いのかもしれません。

    • @lenglet_13
      @lenglet_13 Рік тому +1

      @@kakinaka なるほど、深いです。芸術ですなんておこがましくて言える気はしませんし、高尚なことをやってるとは思いませんが、乙な趣味だよなと思いながら今後も楽しんでいきます 笑