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とてもよかったです。ラストのヒロインの笑顔がすごく良かった。
なんで8年も経つ動画が今頃おすすめに出て来たんだろ？8年前に見たかったよ。でもいい動画だね。
今16歳の自分にとって、上手く言えないけど刺さるものがありました。ストーリーはもちろん風景や音楽も綺麗で、素敵な作品だと思います、三年前の作品ですが出会えてよかったです。
感想ありがとうございます。気づいたらたくさんの人が観てくれてて、嬉しいです。
なんだか 涙が止まりませんでした。ありがとうございました。
ミニワンピースにショートブーツに猫の被り物がこんなに可愛いとは知りませんでした！
『ネコのあたまでお散歩を』(2011年、原田真嗣 監督) 「猫を被(かぶ)る」という慣用句があります。それは、一般には、人がその本性を隠して、表面(おもてズラ:)を装うこと、を指します。あまり良い意味では使われませんが、この話では、引き籠(こも)りで、不登校の主人公(純子)が、「ネコの被り物(仮面)」をカブッテ、初めて現実社会と向き合えることになった(悪くない)お話です。純子は、日々、ネットの仮装世界の中で、匿名の記号化された血の通わぬオトモダチと交信するだけのマトリックスの世界の住民であり、その囚われ人(プリズナー)でした。この、迷える子羊は、偶々、法事で行った海辺の親戚の家で、「タマには外へ」ということで、犬(竜)の散歩を頼まれて海辺へと向かいますが、浜辺で思わぬ拾い物をします。それは、同じく“社会不適応”の青年が愛用していた「ネコの縫いぐるみ」の(クマモンのそれよりも大きな)頭部の「ネコの被り物」でした。純子は、「外に出ても、何もいいことないジャン」と泣いていましたが、何気なく、その“被り物”に頭を差し込んで周りを眺めてみると、それまでの他者の刺すような視線や、他者への恐れ・恐怖が消え、何やら自己変身したような不思議な感覚がうまれました。それを被って浜辺を歩くと、「カワイイね」とか「写真撮っていい？」とか話し掛かられ、人気者にでもなった気分で、悪い気持はしません。現実社会での生きたヒトとの会話は、恐らく初めてだったのでしょう。「ネコの被り物」の落とし主の青年が現れ、「友達に」と誘われますが、現実社会に微かな希望を見出した彼女は、それを断り、被り物を返して、何やらセミが漸く脱皮したような晴れやかな気分で、浜辺に新しい足跡を刻みながら帰途に着くのです。ただ、それだけのオハナシです。この短編映画の主人公は、ヒョットすると、この巨大な「ネコ」かもしれません。世に、「引き困り」や「登校拒否」、「パラサイト」等の社会不適応症候群とされる人々が存在し、社会問題化しています。ただ、その原因は一様ではなく、そこでは、トルストイの、「幸福な家庭は全て一様だが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である」という言葉を想起します。その原因は、本人の神経症や対人恐怖症という心理学的、精神医学的疾患による内的なものから、イジメ、貧困、家庭不和、人間関係の歪み(パワハラ、セクハラ等)による外的なものまで多様で、その特定は困難でしょう。純子の場合、幸い、その原因は深刻なものではなく、現実社会への恐れ・不安から、ネットの仮装世界の記号化された空想の人間関係へと逃避し、電子記号の海に溺れかかっていただけでした。人は、「被り物(仮面)」を付け、素顔・素性を隠すだけで、外界よりの視線より逃れられるという安心感から、外界とのシガラミも遮断され、一時、解放され、自由になった気分になります。仮面が、「自己と他者」、「内面と外面」を隔てる壁とすれば、他者も明確になると同時に、自己をも深く見つめ、省察する契機ともなるのです。世界に古代より残る「仮面」をモチーフにした祭・芸能(欧州の仮面カーニバル、マスカレード、モリスコ、チロルの仮面行列、二本の能や種々の祭、等)がありますが、それは、現実の抑制下にある人々の、一時の自由回復の舞台でした。純子を救ったのは、「ネコの被り物」そのものではなく、その自由な視線から覗いた社会が、ネットで見てきた冷たくも機械的で根っこのない社会ではなく、懐かしい体温の感じられる社会であったこと の発見と、彼女の自由 な思考を縛ってきた、これまでの偏見としての恐れ・不安の影が後退したことでした。純子が、この散歩で得たものは、新たな人生の扉となったのです。「被り物(仮面)」とは、不思議なもので、この小道具は、自己解放を演出するシャッターにもなるし、現実、真理を覗き見ることができる魔法の視点移動装置ともなるのです。仮面の上に、もう一枚の仮面を付けると、果たしてどうなるのでしょうか？ 「素顔への回帰？ 」、或いは「自己喪失？」 それは自由にお考え下さい。
...このドラマが示してるものは..ズバリ。(自己不在)だ。顔も知らない..素性も知らない人間同士がネット環境の中で出逢う..。言葉の羅列からだけで..どんな人格か..?..どんな風貌かを想像していく。..そしてどんな光景や街の中に住んでいる人物なのか..?..それさえも時に想像していく..。..(顔や風貌の存在なんて意味ないじゃん)...自分の容姿とか雰囲気を自分でうざいと思っていた主人公が..ある時..突然..発想する。顔なんて隠せばいいじゃん？..そして..そのかわり..誰にでも好かれる象徴物を頭にかぶればいいのだ。それが..主人公にとって(猫)の頭だったのだ。..心を台詞以外の言外で描くのは大変な事だ。物語というかたちに描こうと思う人間の発想そのものが..人間の心を描く事...それに他ならないのかもしれないよね..。こういう思いってよくあるよね..。以前住んでいた江ノ島付近もかぶってとても印象深い短編作品。夕暮れの江ノ島海岸がとても印象的。
感想ありがとうございます。色々と感じていただいて、ありがとう。
なんとなく繋がってる それだけでも十分 それにしても 犬のリュウの扱いが心配
とてもよかったです。ラストのヒロインの笑顔がすごく良かった。
なんで8年も経つ動画が今頃おすすめに出て来たんだろ？8年前に見たかったよ。でもいい動画だね。
今16歳の自分にとって、上手く言えないけど刺さるものがありました。ストーリーはもちろん風景や音楽も綺麗で、素敵な作品だと思います、三年前の作品ですが出会えてよかったです。
感想ありがとうございます。気づいたらたくさんの人が観てくれてて、嬉しいです。
なんだか 涙が止まりませんでした。ありがとうございました。
ミニワンピースにショートブーツに猫の被り物がこんなに可愛いとは知りませんでした！
『ネコのあたまでお散歩を』(2011年、原田真嗣 監督) 「猫を被(かぶ)る」という慣用句があります。それは、一般には、人がその本性を隠して、表面(おもてズラ:)を装うこと、を指します。あまり良い意味では使われませんが、この話では、引き籠(こも)りで、不登校の主人公(純子)が、「ネコの被り物(仮面)」をカブッテ、初めて現実社会と向き合えることになった(悪くない)お話です。純子は、日々、ネットの仮装世界の中で、匿名の記号化された血の通わぬオトモダチと交信するだけのマトリックスの世界の住民であり、その囚われ人(プリズナー)でした。この、迷える子羊は、偶々、法事で行った海辺の親戚の家で、「タマには外へ」ということで、犬(竜)の散歩を頼まれて海辺へと向かいますが、浜辺で思わぬ拾い物をします。それは、同じく“社会不適応”の青年が愛用していた「ネコの縫いぐるみ」の(クマモンのそれよりも大きな)頭部の「ネコの被り物」でした。純子は、「外に出ても、何もいいことないジャン」と泣いていましたが、何気なく、その“被り物”に頭を差し込んで周りを眺めてみると、それまでの他者の刺すような視線や、他者への恐れ・恐怖が消え、何やら自己変身したような不思議な感覚がうまれました。それを被って浜辺を歩くと、「カワイイね」とか「写真撮っていい？」とか話し掛かられ、人気者にでもなった気分で、悪い気持はしません。現実社会での生きたヒトとの会話は、恐らく初めてだったのでしょう。「ネコの被り物」の落とし主の青年が現れ、「友達に」と誘われますが、現実社会に微かな希望を見出した彼女は、それを断り、被り物を返して、何やらセミが漸く脱皮したような晴れやかな気分で、浜辺に新しい足跡を刻みながら帰途に着くのです。ただ、それだけのオハナシです。この短編映画の主人公は、ヒョットすると、この巨大な「ネコ」かもしれません。
世に、「引き困り」や「登校拒否」、「パラサイト」等の社会不適応症候群とされる人々が存在し、社会問題化しています。ただ、その原因は一様ではなく、そこでは、トルストイの、「幸福な家庭は全て一様だが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である」という言葉を想起します。その原因は、本人の神経症や対人恐怖症という心理学的、精神医学的疾患による内的なものから、イジメ、貧困、家庭不和、人間関係の歪み(パワハラ、セクハラ等)による外的なものまで多様で、その特定は困難でしょう。純子の場合、幸い、その原因は深刻なものではなく、現実社会への恐れ・不安から、ネットの仮装世界の記号化された空想の人間関係へと逃避し、電子記号の海に溺れかかっていただけでした。
人は、「被り物(仮面)」を付け、素顔・素性を隠すだけで、外界よりの視線より逃れられるという安心感から、外界とのシガラミも遮断され、一時、解放され、自由になった気分になります。仮面が、「自己と他者」、「内面と外面」を隔てる壁とすれば、他者も明確になると同時に、自己をも深く見つめ、省察する契機ともなるのです。世界に古代より残る「仮面」をモチーフにした祭・芸能(欧州の仮面カーニバル、マスカレード、モリスコ、チロルの仮面行列、二本の能や種々の祭、等)がありますが、それは、現実の抑制下にある人々の、一時の自由回復の舞台でした。純子を救ったのは、「ネコの被り物」そのものではなく、その自由な視線から覗いた社会が、ネットで見てきた冷たくも機械的で根っこのない社会ではなく、懐かしい体温の感じられる社会であったこと の発見と、彼女の自由 な思考を縛ってきた、これまでの偏見としての恐れ・不安の影が後退したことでした。純子が、この散歩で得たものは、新たな人生の扉となったのです。「被り物(仮面)」とは、不思議なもので、この小道具は、自己解放を演出するシャッターにもなるし、現実、真理を覗き見ることができる魔法の視点移動装置ともなるのです。仮面の上に、もう一枚の仮面を付けると、果たしてどうなるのでしょうか？ 「素顔への回帰？ 」、或いは「自己喪失？」 それは自由にお考え下さい。
...このドラマが示してるものは..ズバリ。(自己不在)だ。顔も知らない..素性も知らない人間同士がネット環境の中で出逢う..。言葉の羅列からだけで..どんな人格か..?..どんな風貌かを想像していく。..そしてどんな光景や街の中に住んでいる人物なのか..?..それさえも時に想像していく..。..(顔や風貌の存在なんて意味ないじゃん)...自分の容姿とか雰囲気を自分でうざいと思っていた主人公が..ある時..突然..発想する。顔なんて隠せばいいじゃん？..そして..そのかわり..誰にでも好かれる象徴物を頭にかぶればいいのだ。それが..主人公にとって(猫)の頭だったのだ。..心を台詞以外の言外で描くのは大変な事だ。物語というかたちに描こうと思う人間の発想そのものが..人間の心を描く事...それに他ならないのかもしれないよね..。こういう思いってよくあるよね..。以前住んでいた江ノ島付近もかぶってとても印象深い短編作品。夕暮れの江ノ島海岸がとても印象的。
感想ありがとうございます。色々と感じていただいて、ありがとう。
なんとなく繋がってる それだけでも十分 それにしても 犬のリュウの扱いが心配