スーちゃんお別れ.wmv

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  • Опубліковано 22 сер 2024
  • 2009年 1月31日
    荷物を積み込みいざ出発。車の中ではまだなみだ目のスーちゃんが居た。
    そして私が書いた手紙を渡す。
    この中にはスーちゃんが私に預けた船便で出すための代金一万円を入れておいた。
    「おかあさん、これはなぁ~に?」という。
    手紙を読みなさいと言うと、私と主人の思いが分かったのかまた泣きじゃくり始めた。
    スーちゃんは「平和スピーチ」で優勝した時の5万円を手付かずでスリランカに持って帰る積もりだった。
    図書券を現金に換金してやった。
    その中から私に船賃として一万円預けたのだったが、スーちゃんの思いだけ受け取り、船賃はみてやることにした。
    「お母さん、ありがとうございます・・・」となきじゃくりながら礼をいうスーちゃんだった。
    5万円といえば、スリランカではお父さんの2ケ月分の給料なのだ。
    日本に来る為に両親はスーツをつくり、民族衣装を作ってもらい沢山の準備の為に大散財された事だろう。
    日本に来る時に、おこづかいと言って3万円を持たせられたらしい。
    それはスリランカの両親にとっては「このくらいあれば・・・・」と娘に持たせたお金だっただろうが、スーちゃんも日本に来て
    その3万円があっという間に消えてしまう金額だった事にびっくりしたという。
    ほぼ10倍、10分の一なのだからなぁ・・・・。
    幸い、日本には100円ショップという彼らの強い見方のお店が有る事を知り、必要な文房具などは100円ショップに走ったという。
    頑張って極力お金を無駄遣いしないように頑張ったようだ。なのでその5万円も絶対最後まで使おうとしなかった。
    そんな点でも随分大人になったスーちゃんであったに違いない。
    駅に着くと朝早いので、駐車場もすぐに留められた。
    今日は土曜日なのだが、瀬戸内高校のお友達は部活やアルバイトで来れなかった。
    美穂ちゃん、丸ちゃん、など3人が駆けつけてくれた。
    スーちゃんは先生にも大人気だったので、日本史の先生や英語の先生、世界史の先生が朝早くから来て下さった。
    昨日はスーちゃんと仲良しだったベトナムのチャンが東京へと帰国の途についた。
    東京で奨学金を頂いている会社にお礼に行くので一日早く東京へと出発した。
    10時過ぎ新幹線到着のアナウンスがホームにひびく。スーちゃんは感極まって涙・涙・涙・だ。
    顔は涙でぐしょぐしょだ。外国の列車と違って日本では一分でも遅れようものなら大騒動となる。
    きっちり定刻通りお客様が乗り込むと、無情にも扉はピシャリと締まり出発の合図とともに列車は走り去っていった。

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