シドニーへの挑戦 田村亮子

シドニー５輪前に注目競技の柔道に関して沢山の特集番組が組まれました。
その中の一つですが、現在の谷亮子選手（旧姓田村）の特集です。
インタビュー場面は一部カットしてるのでこれまた不完全な内容ですが、谷亮子という選手がどのような存在であったかの参考まで。
昨今暴力事件などの問題が起きている女子柔道ですが、オリンピック前の強化中、渦中にいる強化選手たちは、まるで何かに追い詰められるかのような状況で練習していたようです。金メダルしか絶対に許されない。怪我をしても試合に出なければならない。そして結果を出さなければならない。。。。
それに対し映像の田村選手は自分の弱点を的確に把握し、それを前向きに克服しようとしている姿勢がうかがえます。普通ならプレッシャーにしかならない状況を強さに変えることができる。
もちろん当時とは強化の体制やランキング制などのルールが違いますし、何より、実績のある田村だからこそ自主的なトレーニングがある程度許されたとか、そういう面もあるでしょう。
しかし、金以外は駄目なんだ・・・と後ろ向きに追い詰められるか、前向きに金メダルを取るイメージを思い浮かべるか、この映像の田村選手とロンドン前の各選手の表情を比べると明らかな違いを感じるのは気のせいでしょうか？
チャンピオン気質、天性の勝者というのはこの田村選手のような人を言うような気がしてなりません。