「自分らしく生きるため」に…岩見沢市のトランスジェンダーの男性  「性別違和」治療で直面する現実

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  • Опубліковано 13 гру 2024
  • ■中田彩仁さん:
    「僕はLGBTでトランスジェンダー。もともと女性として生まれて今は男性として生きています。」
    札幌の中学校で開かれた「性の多様性について考える授業」。
    講師を務める中田彩仁さんは性別を女性から男性へ変更した、トランスジェンダーです。
    ■中田さん:
    「例えば男友達から実は僕、恋愛対象として男の子が好きなんだよね、女友達に実は私女の子が好きなんだよね、これは告白ではなくてカミングアウトと言ったりするんだけど伝えられたら、まず1つ目どんな気持ちになりますか、どんな心境になりますか?」
    ■生徒:
    「「そうなんだ」という感じで、何とも思わないと思います。」
    ■生徒:「冗談めかして茶化すような感じがあるかな。」
    ■中田さん:
    「すごく率直な戸惑ってしまうとか、もしかしたら茶化してしまうとか色んな考えがあると思います。びっくりするとかね。」
    学生時代は部活に打ち込んでいるからボーイッシュなんだと自分に言い聞かせていました。部活を辞めてからも性別に対する違和感が消えなかった中田さん。
    性別を変更した自身の話を交えながら他者を理解する大切さを伝え続けています。
    ■中田さん:「自分の理解できない人とも色々出会うことがあると思うんだけど、そういうときに「なにそれ気落ち悪い」とか「知らない」と拒絶するのではなくて、「そうなんだ、じゃあこれってどうなんだろう」と知ってみようとする気持ちとか理解しようとすることがすごく大事。」
    「LGBTQだからといって何か可能性が狭まったりだとか、何かを諦めてしまうということがない世の中になってほしいなと思いますしお互いがお互いを理解しあって良い社会になればなと思っています。」
    * * *
    北海道岩見沢市で新聞記者として働く久川凌生さん。
    久川さんも女性として生まれ性別を変えたトランスジェンダーの男性です。
    中高一貫の女子校で学生生活を過ごしました。
    ■久川さん:
    「あまりスカートを履くのが嫌で、辛かったというようなことはなかった。周りもそうだから自分もそうだよねというような感じ。」
    転機は大学2年生の時。オーストラリアへの短期留学でした。
    ■久川さん:
    「好きになったのは女の子だったんですけど、その子が他の男の子と喋っているのを、すごい楽しそうに喋っているのを見ていて、すごいヤキモチを焼いている自分がいたんですよね」「でも同時に『なんで女性を好きになっているの』という自分がいて、ちょっとよく分からなくなったんですよ自分の中で。」
    初めて女性のことが好きだと気づいた久川さん。ホームステイ先で「同性好き」と検索しました。出てきたのは「LGBT」の存在でした。
    ■久川さん:
    「レズビアンなのかなと思って見たときに、『自分のことを女性と思っていて、女性を好きになる人』のこの前のところにやっぱり納得できない自分がいることに気付いて、『自分のことを女性と思っていて』というのは体は女性だけどそれって自分が女性だと本当に思っているのかと思ったときに、そうは思ってないよね自分と思ったんですよ」はじめて生まれもった自身の性別に違和感を持ち、女性としては生きていけないと考えた久川さん。
    当時は誰にも悩みを打ち明けられず想いを日記につづることしかできませんでした。
    ■日記から:
    「泣きたくなる。おもいっきり泣きたい。」
    「だけどLGBTのTであるとはっきりは言えない。」
    「言えないのは自分の周りの目が気になるから」
    日記に思いを書き続けることで次第に自分らしく生きていこうという気持ちになりました。思いを書き始めてからおよそ9か月…。
    ■日記から:「ぼくはトランスジェンダーだ。誰も悪くない。これが僕の人生なんだ。」
    社会人となり自立したタイミングで、心と体の性別をあわせるためホルモン治療を開始。乳房も摘出しました。見た目や声はどんどん変化していき、名前も「綾香」から「凌生」に。今年5月には、戸籍も変更しました。
    去年10月、トランスジェンダーが戸籍上の性別を変えるのに、生殖能力を失わせる手術を必要とするのは違憲だと最高裁が判断。子宮を摘出するという体への負担は避けられました。
    戸籍上の性別を変更したことで今まで3000円以上かかっていたホルモン治療も保険が適用されるように。
    ■久川さん:
    Q今日はこれからどちらへ?
    「今日は札幌へホルモン注射を打ちに向かっている最中です。毎月1回の頻度で通っています。」
    「今打ってもらっているホルモン剤が月に1回くらいの頻度で打たないと男性ホルモンが下がってきちゃうので、下がってしまうと女性ホルモンが復活して生理とかがきちゃう。」
    去年大阪から北海道へ移住してきた久川さん。
    移住してからは毎月1回のペースで岩見沢から札幌まで往復およそ2時間かけて治療に通っています。
    大阪では3、4カ月に一度でよかったのですが、北海道では使う薬が異なり月に1度通うことになりました。
    専門の学会が定めるガイドラインはあるものの、扱う薬は病院の方針に委ねられているのが現状です。
    心配はほかにも。
    ■久川さん:
    「自分も転勤のある職業なので例えば釧路とか道東の方に行ったときに、じゃあ札幌に通うのが、毎月札幌に通うのが現実的なのかと言われると絶対そうではない。」
    性別に違和感がある人の診療について、受け入れを公表している病院は道内に3か所しかありません。
    性の多様性への理解が広がるのと同時に、解決すべき課題も徐々に明らかになりはじめています。
    ■久川さん:
    「治療を進めるうえで、北海道で治療をするとなると札幌になるかなというのが現状で、今本当に悩んでいる若い当事者にとってはものすごく自由に払えるお金も少ない。
    お小遣いでなんとかやりくりしている人たちも多い中で難しいのかなと思うので、少しでも拠点というものが広がっていけばいいのかなと。」
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