【朗読】「続・大人のためのグリム・アンデルセン童話」パロディックで、しかもブラックな世界に導く作品集！【童話・フィクション／倉橋由美子】

💬世界中の名作童話を縦横無尽にアレンジ、物語の背後に潜む人間の邪悪な意思や淫猥な欲望を露骨に焙り出す。
著者一流の “毒” に満ちた作品集―。
パロディックにろ過された著者の観念・抽象の世界は透明であり、
人間の自然の姿を骨まで見せてくれる。
🔷今回は、倉橋由美子 の『📍続・大人のためのグリム・アンデルセン童話』を朗読します！🔷
【用語解説】
🍞人はパンのみにて生くるものにあらず
人間は、物質だけではなく、精神的にも満たされることを求めて生きる存在である、ということ。
「旧約聖書―申命記・八」に出て来るモーゼの言葉、およびそれを引用した「新約聖書―マタイ伝・四」に見えるイエスの言葉。
口語訳では、「人はパンだけでは生きず、人は主の口から出るすべての言葉によって生きる」。
📌目次
00:00:00『オープニング』
00:00:30『虫になったザムザの話（カフカ「変身」より）』
00:16:46『サルカニ合戦（「日本昔話」より）』
00:23:43『パンドーラーの壺（「ギリシア神話」より）』
00:28:13『魔法の豆の木（「イギリスの昔話」より）』
00:40:41『養老の滝（「日本昔話」より）』
00:46:28『異説カチカチ山（「日本昔話」より）』
01:01:12『人は何によって生きるのか（トルストイ「人間は何で生きるか」より）』
01:14:55『エンディング』
👩🏻倉橋由美子（くらはし ゆみこ, 1935年 - 2005年）
日本の小説家。明治大学在学中に『パルタイ』を発表して脚光を浴び、その後も『聖少女』『スミヤキストQの冒険』『アマノン国往還記』などを発表。
カフカやカミュの影響を受け、日本の女流作家としては稀な抽象的、寓話的作風を示して注目された。
1960年『パルタイ』で明治大学学長賞・芥川賞候補。
1961年『パルタイ』で女流文学者賞。
1962年 それまでの執筆活動に対し田村俊子賞。
1987年『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞。マンボウ賞（北杜夫による文学賞）。
2006年 明治大学特別功労賞。
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