2024栃木県知事選・宇都宮市長選 W選挙まで1カ月半 衆院選絡み同日選の構図は
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- Опубліковано 18 лис 2024
- 任期満了に伴う栃木県知事選挙、宇都宮市長選挙は11月17日の投開票まで1ヵ月半に迫りました。2つの選挙には、ともに現職がそれぞれ過去最多の6度目の当選を目指し立候補を表明しています
【県知事選挙】
2004年の初当選以来、20年にわたって県政をリードしてきた福田氏。
市議、県議、宇都宮市長と順調にステップアップを重ねてきましたが、年齢は70歳を超え、6期目となれば、全国の現職で最多となります。
「多選」「高齢」の候補はどうしてもそこに批判が出ます。
福田氏の周辺でもそれを警戒し、「実績」と「経験」を押し出し準備を進めてきましたが、対立候補が出ないまま今に至っているのが現状です。
立憲民主党県連は当初、8月をめどに独自候補の擁立を目指す方針を示し、共産党県委員会なども候補者探しを続けてきました。
複数の人物と接触してきたという立憲は、一時、女性候補の擁立も目指しましたが断念。
夏以降の協議でも具体的な進展はなく9月30日に候補者を立てないことを決めました。
立憲は次の衆院選で5区を除く4つの選挙区で候補者を擁立します。このうち2区と4区は現職の国会議員がいて、次の選挙では野田佳彦新代表の下「政権交代」を目指すため、議席の拡大」が党の至上命題となります。
一方、過去の県知事選挙でも候補者を擁立してきた共産系団体の「みんなで県民の知事をつくる会」は先週末、候補者の選定作業が進み10日の立候補予定者説明会の前に会見を行うとの方針を示しましたが、解散総選挙が想定より前倒しで行われる事態を受け、31日の知事選の告示までの擁立へと方針を変更しました。
過去5回の知事選で2020年の選挙を除く全ての選挙で候補者を立てた「つくる会」が今回も候補者を出せば選挙が無投票となるのを阻止し有権者に選択肢を与えることになりますが、「実質的な信任投票」と指摘する声もあります。
福田知事は先月の記者会見で6選に向けた公約の柱を明らかにしました。
県政の喫緊の課題に掲げる「少子化対策」に引き続き力を入れる他、宇都宮市が進めるLRTの西側延伸では、東武鉄道との連携の支援にも意欲を示していて、詳細は今月中に会見を開いて発表する予定です。
【宇都宮市長選】
一方の宇都宮市長選にはこれまで6回目の当選を目指す佐藤栄一氏(61)、つくば市の元副市長・毛塚幹人氏(33)、LRTに反対する市民団体の代表・上田憲一氏(87)の3人が立候補を表明しています。
最初に名乗りを上げた毛塚氏は宇都宮市の出身で東京大学卒業後、財務省に入省。
その後、当時全国最年少の26歳でつくば市の副市長となり4年間務めました。
キャッチフレーズは「新しい宇都宮」で、女性副市長の登用などを公約に、各地で注目される若手市長などを招いて講演会を開いたり、地域の催しに積極的に参加したりして知名度向上に向け精力的に動いています。
LRTの西側延伸には「賛成」の立場ですが、県の美術館と図書館、文書館を新たに一体的に整備する「文化と知」の創造拠点整備構想については、建設する場所を県体育館の跡地にではなく、LRTの沿線への整備を提案していて、「その場合は、宇都宮市としても事業を支援する」との考えを示しています。
毛塚氏は来週9日、起集会を開く予定です。
一方の佐藤氏。これまで5回の選挙で毎回、争点となってきたLRT事業は去年8月、JR宇都宮駅東側のおよそ15キロの区間を優先して開業。利用者は1年あまりで500万人を突破しました。
沿線ではマンションなどの開発も盛んで地価が上昇、すべてのレールを新設した大型事業は全国の注目を集めました。
佐藤市長は次の選挙の公約で当初2030年代前半としていたLRTの西側延伸の予定を「2030年」に繰り上げ、スピーディに街づくりを進めることを提案。
東側の成功を西側にも波及させたいとJR宇都宮駅前から大通り、東武宇都宮駅の周辺まで一体的に整備を進めたい考えです。
しかし、現在の市政に対し一部の市民からは「LRT中心だ」と不満の声も聞かれます。
佐藤市長は次の選挙に向けてバスの再編や地域内交通の充実、高齢者の外出支援などのほか現在、中心部の表参道スクエアに入っている親子向けの全天候型施設「ゆうあいひろば」を市の北部と南部に増やすことなどを盛り込み、均衡の取れた発展を目指す方針です。
対する上田氏はこれまでLRTの事業には反対の立場。
過去の市長選挙と違い今回、LRTに反対する候補が手を挙げていないことから、自身で立候補することを決めました。
知事選は今月30日、宇都宮市長選は来月10日に告示されます。
6期目を目指す現職とそれに対する候補の訴えを、有権者がどう判断するのか、戦いの行方に注目が集まります。