修證義 第四章 発願利生【全国曹洞宗青年会】

Поділитися
Вставка
  • Опубліковано 15 вер 2024
  • 修證義とは、道元禅師の著した『正法眼蔵』の教えを、一般の方にもわかりやすく伝えるため、明治期にまとめられたお経です。
    曹洞宗の教えの大切な要として位置づけられ、全5章31節で構成されています。
    【修證義 第四章 発願利生】
    【現代語訳】
    ●第18節
    仏心に目覚めた生き方とは、自分本位の心を捨て、人のため、世のため、すべてのもののために尽くすという誓いを実践することです。出家・在家にかかわらず、どのような境遇、立場であっても、それは関係ありません。苦しいときも楽しいときも、まず自分のことを考えるのではなく、自分よりも他人を救いたいという心を起こすことが大切です。
    ●第19節
    自分よりもまず他人を救おうという気持ちを起こせば、どんな人でも、その人はすばらしい指導者といえます。幼い少女であっても、あらゆる人々のよき導き手となり、慈愛あふれる親となりえます。性別や年齢はまったく関係なく、すべては仏さまの心を持てるかどうか、これが仏道における実に尊い鉄則といえます。
    ●第20節
    仏の心を持ち続けることができたなら、いつどんなときでも仏の道への修行となります。これまで空しく月日を過ごしたとしても、心を改めて、人生の再出発をしなければならないでしょう。すでに仏さまの境地に達する段階であっても、その功徳を他の人たちのために使うべきです。自分のことよりもすべての人のために尽くすあり方があるのです。
    ●第21節
    多くの人を救うためには、四つの大切な法(教え)、「布施」、「愛語」、「利行」、「同事」があります。世の幸福を願う人は、これを実行しなければなりません。「布施」とは心を清らかにし、日常的な欲から離れること。仮に財がなく、力がなくても、施すという行為は立派な布施となります。大小や多少にかかわらず、布施の精神に叶っているかどうかが大切です。どのような形でもよいので、親切な気持ちで施すことが、現世か来世において花を咲かせる種となります。たとえ小さな施しであっても、現世や来世において実を結ぶ縁となるのです。教えと財は別のものではなく、ともに布施となります。分かち与えたことの代償を期待してはなりません。このような布施の精神をもってすれば、船の運転も架橋の作業も、さらには政治・経済・産業も尊い仏行となることでしょう。
    ●第22節
    二つめの「愛語」とは、慈悲、慈愛の心を持ち、愛情豊かな言葉ですべての人たちに語りかけることです。それは自分の子供を愛する親の心と同じようなもの。自然とあふれる慈愛の心が言葉となって現れたとき、善き行いをする人へは讃え、悪しき行いをする人へは、気の毒に思って憐れむべきでしょう。怨みに思う相手の怒りを鎮め、関係を仲睦まじくしていくことも、慈愛の言葉が根本となります。愛語に接することで、どのような人も心楽しくなり笑顔が浮かびます。人づてに愛語を耳にすれば、その感激はさらに深く、肝に銘じ、心に刻んで忘れることはありません。愛語はこの世界のありようをも転回させる力があるのです。
    ●第23節
    第三の「利行」は、さまざまな生きとし生けるものに対して、利益が及ぶように手だてをめぐらすことです。たとえば、晋の孔愉は漁夫に捕らえられ苦しんでいる亀を救って水中に放し、後漢の揚宝は傷ついた雀を助けて野に放ち、のちに彼らの恩返しによって立身出世したという逸話があります。彼らの行いには、恩返しを期待した打算的な考えは微塵もありません。他人が得するように図ると、自分が損をしたと思いがちですが、決してそうではありません。利行とは、自分と他人の隔てなく、互いに利益をもたらすものなのです。
    ●第24節
    多くの人を善き道に導くためには、自分を捨て、相手と同じ心、同じ境遇になってはじめて仏の心を働かせることができます。これが「同事」というものです。同事の極意は、慈悲の深い心をもって一切を包容することです。まるで海が清濁あわせ呑み、大河も細い川もすべて受け入れる包容力があるのと同じです。
    ●第25節
    仏さまの心を得ようと願うならば、以上に述べたように、自分のことはともかく、まず他の人のために尽くす心を持ち、四つの教えを実践することです。その行いの徳は、一切の生きとし生けるものへ恩恵を与えます。皆が、仏の行いを礼拝し、敬うべきなのです。
    訳文(曹洞宗 曹洞禅ネット www.sotozen-ne... より転載)
    協力:東三河曹洞宗青年会
    『修證義』各章はこちらよりご視聴いただけます。
    ●第一章『総序』新撮版
    • 修證義 第一章 総序【全国曹洞宗青年会】 新撮版
    ●第二章『懺悔滅罪』
    • 修證義 第二章 懺悔滅罪【全国曹洞宗青年会】
    ●第三章『受戒入位』
    • 修證義 第三章 受戒入位【全国曹洞宗青年会】
    ●第五章『行持報恩』
    • 修證義 第五章 行持報恩【全国曹洞宗青年会】
    #曹洞宗 #お経 #禅 #ZEN

КОМЕНТАРІ • 2

  • @孝明小野
    @孝明小野 Рік тому +5

    合掌🙏ご礼拝🙇🏻

  • @user-zg2eh3si3k
    @user-zg2eh3si3k 7 місяців тому +3

    南無釈迦牟尼!  🙏🙏🙏🙏合掌