パワフル「川漁師」は75歳 花を愛で季節の「川の幸」を堪能する 福岡・矢部川

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  • Опубліковано 20 жов 2024
  • 福岡県八女市の矢部川。アユやカニなど季節ごとに様々な生き物が獲れます。50年以上漁を続けてきた75歳の漁師の「スッポン漁」に、RKBのカメラマンが密着しました。バリバリの方言をそのまま、文字にしてお伝えします。読んでも分からない部分は、映像でご確認を。=撮影:吉川紘大・丸本知也
    ◆「スッポン漁」解禁の8月1日に
    矢部川で漁を続けて50年以上になる、片小田(かたこだ)正行さん。さっそく仕掛けの準備をしていました。
    片小田正行さん「スッポン捕りくさ、去年までは2本針でしよったばってんくさ、どーもエサばーっかり取ってから、かからんやんね、あんまり。そいけん今度は3本針にしてみようかと思って、工面しよると」
    スッポンが好むエサはアユ。包丁で切っていきます。
    ◆自ら川に入って仕掛けする75歳
    軽トラックで矢部川に向かい、舟を川に降ろしました。片小田さんは矢部川漁協の正組合員です。年間1万5000円の組合費に加え、舟で漁をするためさらに1万8000円を納めています(漁協への魚の出荷義務はない)。
    Q.スッポンはどんなところにいますか?
    片小田正行さん「どんなとこっちゅうか……ある程度砂があったら良かごた。デコボコあったら良かごた、へこみが」
    この日、八女市の最高気温は37度の猛暑日。炎天下。舟に乗り、スッポンがいそうな場所にエサを仕掛けていきます。自ら川に入って、3か所に5時間かけて100本の針を仕掛けました。
    舟を岸に引き上げます。力作業です。「暑かごた」と片小田さんはペットボトルの水をゴクゴク。「今日、風のなかもん」
    ◆「川の幸」を季節ごとに楽しむための漁
    6月には、アユの投網漁。アユの刺身に、塩焼きも。
    9月にはモクズガニ漁。仕掛けを舟の上に引き揚げた片小田さん、「これ、1匹入っとう」。特製のタレで煮込んだ姿煮や、かに飯も。商売ではなく、自分たちで楽しむために、漁を続けています。
    【漁期】
    アユ 6月15日~10月15日
    スッポン 4月~5月、8月~12月
    モクズガニ 9月1日~12月15日
    ◆河川敷の草刈りを独り始める
    片小田さんは2023年5月、長年ボランティアで続けてきた草刈りが評価され、八女市から表彰されました。片小田さんが河川敷の草刈りを始めたのは19年前。人が入られないほど茂っていた雑草を刈り、ごみを取り除き、月見草など花を植えて少しずつ増やしてきました。
    片小田正行さん「これが月見草ったい。これを残さないかんたい。他の草を切っての。手入れせんなら無うなってしまう」
    Q.他の草が栄養を取る……。
    片小田正行さん「うん、強か強か」
    ◆「矢部川の河原を、花でいっぱいに」
    「わぁー! すごい、すごい!」
    夕暮れ時に次々と咲き始めたのは、月見草です。30分ほどで、一面満開になりました。6月には月見草。9月には彼岸花――。「矢部川の河原を花でいっぱいにして、人が集まれる場所にしたい」と活動を続けています。
    片小田正行さん「草ば切り始めたろ、切り始めたけんで今度は止められんたいな。きれいにしとくと、ゴミも捨てらっされんしくさ」
    河川敷の草刈りや花植えも始めた当初は独りでしたが、だんだんと地域の仲間も手伝ってくれるようになりました。花が咲く時期には、近所の人はもちろん、外国人観光客が記念撮影に訪れることもあります。草刈りは年間50日以上。言わば「令和の花咲かじいさん」です。
    ◆「スッポン漁」成果はいかに?
    8月2日。果たしてスッポンは、かかっているでしょうか?
    片小田正行さん「かかっとったぁー……捕れました」
    片小田さんの読みは的中。狙った場所で予想以上にスッポンがかかっていました。
    「これが一番太かぁ」
    3本針作戦も大成功です。全部で14匹のスッポンを釣りあげました。
    ◆「矢部川は、あんたの人生たい」
    さっそく、自宅で調理します。スタミナたっぷりスッポン鍋の完成です。
    片小田正行さん「お疲れさんでしたー、乾杯!」
    同級生らと“初もの”をいただききます。
    片小田正行さん「おいしか。楽しみにしとった」
    同級生「夏バテなしですね。スッポン食えば」「朝起きた時に分かる。顔がツルッとしとお。コラーゲンやけ、全部」
    片小田正行さん「こげんやって飲むとが楽しみで、捕りよっちゃけんな。(矢部川は)遊び場であって、楽しむ所でもあるし。朝起きたら矢部川やろうが。ずーっと子供の時からこの状態やけくさ。自分は、アユとスッポンとカニたいな。その3種類は、しよる」
    同級生「矢部川は、あんたの人生たい」
    ◆花を愛で、季節ごとの漁を楽しむ
    片小田正行さん、75歳。これからも花を愛で、季節ごとの漁を楽しみながら矢部川とともに生きていきます。
    Q.スッポン漁はあと何年続けますか?
    片小田正行さん「何年ちゅうか……我がさるるしこ良かくさね」
    Q.何歳まで頑張りたい?
    「何歳まで頑張るかいなぁ。スッポンで栄養つけよるけんな。なるだけ」

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