Brahms : Variations on a Theme by Haydn ブラームス | ハイドンの主題による変奏曲 2台ピアノ(Pf.武本京子& Pf.隈本浩明 )

Поділитися
Вставка
  • Опубліковано 20 вер 2024
  • ブラームス | ハイドンの主題による変奏曲 作品56b Pf.武本京子&Pf.隈本浩明 2台ピアノ
    Brahms : Variations on a Theme by Haydn op.56b, Kyoko Takemoto& &Pf.Hiroaki Kumamoto 2Pianos
     
     この「ハイドン変奏曲」には、2台ピアノ版とオーケストラ版の2種類があります。1987年、ブラームスはまず2台のピアノによる変奏曲を作り、それをオーケストラ用に編曲したとされていますが、最初から管弦楽曲にする構想をもち、ある程度並行して作曲していたようです。今回の演奏は、2ブラームスが1873年に作曲した台の2台のピアノ版です。
     変奏曲の元となっている「ハイドンの主題」は「聖アントニウスのコラール」とも呼ばれ、ハイドン作のディベルティメントの有名な一節ですが、現在ではその旋律そのものが古くからある賛美歌を引用したものと考えられています。曲は冒頭に主題が提示された後に8つの変奏と終曲からなっています。主題は大変素朴で穏やかな雰囲気のものですが、その後の変奏でブラームスらしい様々な表情を見せます。
     ドイツのバイエルン地方、ミュンヘンの南西部にシュタルンベルクという名前の湖があります。1873年、そのほとりにあるトゥッツィングで、ブラームスは夏を過ごしました。森に囲まれ、快適な滞在生活を送り、その様子を、友人に次のような手紙で伝えています。
     「トゥッツィングは想像をはるかに越える美しさだ。湖は空よりも深い美しい青色で、雪に覆われた山々はいつまでも見飽きない」。このトゥッツィングの美しい自然に囲まれた中で過ごしている中で、さまざまな楽器の特徴を十分に発揮した、色彩豊かな楽しい曲が完成しました。
      曲は、主題の8つの変奏と終曲とからなります。主題は題名通りハイドンの手になるもので、《フェストパルティータ》の中の第6曲の第2楽章に使われていますが、実はハイドン自身も古いブルゲンラントの巡礼の歌からこのテーマを取ったといわれており、一般に、《聖アントニーのコラール》と呼ばれています。
     2台ピアノ版とオーケストラ版を比べると、もちろん楽器の違いはありますが構成自体はほぼ同じですし、どちらかの版のみに存在する音符もほとんどありません。しかし、ブラームスは、それぞれの版において楽器・編成の特徴を上手く利用して作曲しており、2台ピアノ版とオーケストラ版を比較することはブラームスの書法を理解する上で重要な鍵となっています。
     
     第1~2変奏:第1楽章的なアレグロ、第3~4変奏:緩徐楽章的なロマン、第5~6変奏:スケルツォ的な躍動、第7変奏:緩徐楽章的な牧歌的安らぎ、第8変奏:観想的な不安定な陰りの後にパッサカリア風の大規模な終曲が続き、祈りから歓喜へと広がり、交響曲的な雰囲気を持っていて、書法という表現力といい、円熟期のブラームスの傑作といえます。
    第1変奏 ポコ・ピウ・アニマート(少し動いて) 変ロ長調 
    第2変奏 ピウ・ヴィヴァーチェ(もっと生き生きと) 変ロ短調
    第3変奏 コン・モート(動きをもって) 変ロ長調 
    第4変奏 アンダンテ・コン・モート(歩く速さで動きをもって) 
    第5変奏 ヴィヴァーチェ(生き生きと) 変ロ長調 
    第6変奏 ヴィヴァーチェ(生き生きと) 変ロ長調  
    第7変奏 グラツィオーソ(優美に) 変ロ長調 
    第8変奏 プレスト・ノン・トロッポ(行きすぎない程度に急速に) 
    終曲 アンダンテ(歩く速さで) 変ロ長調
    武本京子&隈本浩明ピアノデュオリサイタル「2台ピアノによるブラームスの響き」
    しらかわホール
    Kyoko Takemoto & Hiroaki Kumamoto Piano Duo Recital "The Sound of Brahms with Two Pianos"
    Shirakawa Hall

КОМЕНТАРІ •