ローステッドメイプルだから反るのでは?目に見えて状態が悪い個体が増えてきたので更新情報。購入は避けた方が良いのかも。 ギタークラフトマン&ギターリペアマンの話 Vol.542

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  • Опубліковано 29 гру 2024

КОМЕНТАРІ • 26

  • @k.fukuyaman
    @k.fukuyaman Рік тому +55

    ローステッド材(サーモウッド)について、私も気になって色々調べたことがあります。
    まず大前提として、サーモ処理は200℃超の高温に木材を晒しますので、木材を構成するセルロースが破壊されます。この事による効果として、防腐性(水分に触れても腐りにくい)のほか、防蟻性(白蟻に食われない)が得られます。元々は建築の世界で利用される技術ですので、用途としては屋外のウッドデッキや屋根、外壁材、また、サウナの内装材(サーモウッドは北欧発祥の技術のため?)として用いられることが多いようです。
    また、サーモウッドについて楽器業界でもよく言及される「木材の安定性が増す」というのは事実ではありますが、これは木材に含まれる水分量の変化に伴う割れや歪みが発生しにくいという「寸法安定性」が優れているということに過ぎず、外部からの力に耐える能力(曲げ強度など)は、サーモ処理前のものと比べるとむしろ低下します。
    加えて、木材はセルロースが徐々に結晶化することで、製材後概ね100〜200年ほどをピークとして強度が増大し続けると一般に云われています(もちろん、腐ったり虫に食われたりしないことが前提です)が、前述の通り、サーモ処理はセルロースを破壊しますので、この結晶化が発生しません。サーモウッドは、概ね350年ほどを経過した木材と同等の内部構造を有するという研究結果もありますが、これはセルロースの結晶化していく100〜200年という時期を超過しています。ギターやベースにおいても制作から年数の経ったギターの木材が評価されることがしばしばありますが、これは使用されている木材の違い(現代に比べ質の高い木材を使用していた?という説)のほか、制作から年数が経過していることそのものも要因として挙げられるかと思います。ビンテージの楽器を所持するプロミュージシャンにの中には「ネックが狂わない」ことを評価する点として挙げている方も多くいらっしゃいます。それ以外にも、ヴァイオリンの世界ですが、ストラディバリウスの音の良さについての科学的な分析で、セルロースの結晶化が要因であると結論付けているものもあります。ストラディバリウスは300年ほど前の楽器ですので、上記の100〜200年という目安に加え、木材の保護(塗装)と厳重な保管により、少なくともこのくらいまでは強度を増加、維持し続けられるということを示唆しているかと思います。
    少し脱線してしまいましたが、特に220℃以上の高温で処理されたサーモウッドについては、曲げ強度が劣化することなどから、建築の現場においては建物の構造体(建物の柱や土台、筋交い等の「重量を支える箇所」)には適さないとする見解が主流のようです。ギターやベースにおけるネックは、まず間違いなく構造体にあたるかと思いますので、個人的にはネック材にサーモウッドを用いるのは疑問符が付きます。もちろん建物の構造体に掛かる数百kg〜数t?の力に対して、ネック材に掛かる数十kgの力とでは単純な比較はできませんので、ネック材として採用しているメーカーは、この程度であれば耐えられると判断してのこともあるのかも知れません。あるいは、概ね200℃未満の低温処理であれば、少なくとも曲げ強度の大幅な劣化はありませんので、これをネック用とするメーカーもあるのでしょうか。ただし低温処理であっても、セルロースが破壊されることには代わりありません。
    個人的には、敢えてサーモウッドが楽器に適する用途を考えると、軽量化を期待してボディ材に利用する(含水率を下げますので10%程度軽量化できるようです)、あるいは割れや歪みのリスクを避けるため指板材に利用するというのが懸命かと思います。どうしてもネック材として使用するのであれば、200℃未満の低温で処理されたもの(色の薄いもの)に、チタンやカーボンの補強材と併せてであれば、採用を検討できるかな、と。この用途の場合、屋外会場などの、温度、湿度変化が極端な環境で使用する機会の多いプロミュージシャンには、メリットのある手法なのかも知れません。

  • @マヨ猫-k6m
    @マヨ猫-k6m 9 місяців тому +11

    自分は、某メーカーのエレキギターをメーカーの触れ込みを信じて購入したのですが一ヶ月経たない内に捻れが出て使い物にならない個体に当たりました。メーカーに散々クレームを入れ、直してくれと言いましたが対応が凄く悪く結果手放しました。値段は30万円くらいでしたが… まだ、ローステッドメイプルが出始めたばかりだったとは言え正直「なんだかなぁ…」って歯痒い気持ちで不愉快な気持ちでしたね…

  • @cheapone3852
    @cheapone3852 Місяць тому +1

    よくわからん技術だよなと思ってたんですけど、フェンダーのFSRのものが見た目が良すぎてつい買っちゃいました
    人柱になります笑

  • @ザッパケロロ
    @ザッパケロロ Рік тому +15

    私もそう思います。
    要するに木材資源自体が枯渇している中で災害やらもあり、この世界的、社会的経済状況下で安定供給をするのは難しいワケで、しっかりシーズニング等も出来ない内に強制的に早期に製材したものを利用しているのでは???
    私も最近、ローステッドメイプルネックのスクワィアストラトを買いましたが、全然ネック反りが安定せず、弾くたびに調整してます。
    なんだか新しいスタイルの物が出て来ると妙な付加価値がついて来ますな。
    まぁ、個人的にはローステッドであろうが、なかろうが、ちゃんとしていれば良いだけですがね。

  • @terubor
    @terubor 11 місяців тому +3

    なるほどですね
    バイクのモトクロッサーや自転車のレーサーでも、吊るしでは使わずに全部バラして組み直してから実戦に使う方もいる程
    状態を把握してセッティングしてから使うのは楽器もクルマとかも一緒でしょうね
    セッティングで対応出来ないならパーツ交換とか
    趣味で演奏なら良いでしょうけどライブやレコーディングだと実戦に耐えうる堅牢性や安定感が頼りになるでしょうから
    確実性という意味ではローステッドには慎重になって方が良さそうですねぇ

  • @hattoritomozo7668
    @hattoritomozo7668 Рік тому +42

    もともと質の悪い材やシーズニングされていない材をローステッドと言う付加価値を付けた製品が増えたのかな、と思ってました。そもそもの材が良ければ反らないし、悪ければ動くという単純な理屈かな、と。

  • @ronnie50
    @ronnie50 2 місяці тому

    人工乾燥や燻炭等の処理以前に、元の丸太の段階の状況や、それを割って盤にする時点での乾燥状況が適当だと最後まで狂いが出やすい材になる場合も有りますしね。
    そもそもそうそう短期に大きな狂いが出たらマズいネックの様な部材において、更に加えて「新しい」とされる技術を銘打った状況で起きているならば、その根本の原因は材や処理内容というよりも、その販売元が「わかっていない」レベルゆえに発生した状況だと言えますね。

  • @jakievaughan
    @jakievaughan Рік тому +7

    先日、近所のハードオフのジャンクコーナーで見つけたバッカスのベース。
    ローステッドのネックでしたけど、めちゃくちゃ反ってましたね。
    見つけた時は、ネックの状態が良ければ買おうと思ってましたけど、反り具合を見て買うのやめました💦

  • @MF-yg4nd
    @MF-yg4nd Рік тому +3

    ローステッド検索で辿りつきました。買うのやめようかな。。

  • @裕士漆原
    @裕士漆原 Рік тому +3

    私もよく利用するリペアショップで割れやすくて折れやすいのでオススメしないと言われましたので、購入するのを辞めました。

  • @SuperVotoms
    @SuperVotoms Рік тому +8

    USAのフェンダー外注工場のMusikraftが最初にやり始めたので 廃材の有効活用でローステッド始めた可能性あるかも

  • @いんすとぅるメンタル
    @いんすとぅるメンタル Рік тому +16

    ローステッドすると歩留率が上がるらしいです。
    つまり、本当だったら捨ててた材が出荷されてる分狂いやすいのではないでしょうか?

  • @PIKARI1019
    @PIKARI1019 Рік тому +5

    長野某メーカーさんのローステッドメイプルのモデルが気になって調べてたら辿り着きました。大変勉強になります。確かにデジマートに出ているローステッドネック品は、年式新しい割にやたらとロッドが減ってるのが気になってました...。安い物には何事も裏がありますね。

  • @治郎-l5y
    @治郎-l5y Рік тому +8

    ローストしてるって事は乾いているって事なので、日本の湿気が多い気候だと湿気を吸いまくって反りそうな気がずっとしてた。
    なので、手を出すのは怖かったんですが、経験者の話をお聞きして、やっぱりそうだったのかと納得出来ました。
    木材も日本で演奏するのであれば、日本国内でシーズニングした方が良いんじゃないかと思ってます。そうなると単価がものすごくたかくなりそうですけど。

  • @うえ-u1r
    @うえ-u1r 2 місяці тому +3

    ローステッドの加工がそのものがダメなのか、粗悪な材を誤魔化そうとした結果ダメなのか、動画でも言及されているように、駄目な在庫を大量に安く売った木材業者がいるのか、ギターは調べれば調べるほど信じられなくなってきますね

  • @burning8983
    @burning8983 Рік тому +3

    warmothのフレームではない無塗装ローステッドメイプルネックを使って3年になります。今住んでいるところは海沿いで、湿度がたまに40%くらい変動するんですが、流石にその時はネックが反るのでロッドで調整しています。日々、チューニングも±10セントくらいは変動するので、ネックは動いているようです(90年代に持っていたギターは殆どチューニングが変わりませんでした)。ちょっと怖くなって、最近初めてオイルを塗りました。

  • @ムクムクガチャピン
    @ムクムクガチャピン Рік тому +1

    同感!ローストとは直に焼く等、蒸し焼きとゆう意味なのでどんな物でも焼くと炭化する~以前、庭にコウモリやカラスがやたら来る琵琶の木があり伐採すれば来なくなるだろうと伐採し硬質で頑丈そうな木なので長い木刀を2本作り、1本は水にも浸さず一切、無加工でそのまま使いもう1本は外観を弱火で軽く焼き使ってたら、ある日突然軽く焼いた方の木刀は折れた。無加工のは未だ折れずに使えてる、だから木材をローストするのは絶対に駄目だと確信する。30年前以上は沢山あったワンピースネックだけど今デジマで新品検索しても数本で、多いのは80年代以前のビンテージ品ばかり~マジで今この地球には頑丈で楽器に使える木材がもう無いんだなと実感している。数年に1度くらい6万-20万の新品ギターを買うが、いつも箱出しから1週間くらい弾くんだが何故か以前中古で買った80年代のヤマハやアリプロ2等をずっと弾いてる~出音が良いのもあるが何故か手にしっくり来て弾き易いと感じる。それら調べたらたまたまかも知れないがヤマハもアリプロ2等も全てワンピースネックだった、当時でも全て定価8-15万以下の国産。今、生産されてる国産または海外製ギター、造りや仕組みは良いが弦楽器、本来の音質は80年代より確実に落ちていると断言する。トラビスビーンは20年弾き倒したが1度も順&逆反りしなかった~金属ネックが反らないので1番良いと思う。

  • @48sunshine78
    @48sunshine78 Рік тому +7

    全体に均等にローズテッドされてれば良いのかもしれんけど、ムラがあれば余計反るのかもなぁ…

  • @free-uf9eq
    @free-uf9eq Рік тому +6

    ローステッドは塗装をしなくても良いらしいので、低価格帯は無塗装の物が多いそうです
    塗装をしない分、価格を下げられるのではないかと推測しています

  • @Nadekerter
    @Nadekerter Рік тому +1

    バッカスのtac24というモデルヲ購入考えてただけに、この動画を見て購入揺らいでます😂
    メーカー問わず反らない個体引けるかは日頃の行いなんですかね。
    現場の貴重な意見大変参考になりました!

  • @ジミーどん
    @ジミーどん Рік тому +8

    反りにくいと言う話でしたが反りますねえ…某カリフォルニアのローステッドネックが売りのメーカーの40万代のギターを使ってますが急に反りました。オイルフィニッシュゆえネック、指板の両方から湿気を吸うのとローステッドのかけ方がピンキリだから安易に信用しない方が良いとお世話になっているセットアッパーさんに言われました。普通のネックは経験から大体どっちに反るか分かるがローストされてるやつは予測しずらいと言われてました。

  • @tsumu2948
    @tsumu2948 Рік тому +6

    ローステッドは剛性としては落ちるという話を聞いてリスクは高いと思って、あんまり惹かれなくなりました。長く弾けるかどうかは楽器の価値として大きなファクターだと思いますので。

  • @kosamu8505
    @kosamu8505 Рік тому +7

    強制的に水分をとばしても、湿度の高い場所におけば、もとにもどると思うが、そのためには、完全密封が考えられるけれど現実にはむりかな?自分
    はMOMOSEの普通のストラトを持っているが、こいつは、ほとんどネックは動かない。音の好き嫌いはあるだろうが、個人的にはおすすめだ。いいギターだ!

  • @Wondersss
    @Wondersss 7 місяців тому +4

    あぶなーい、ノー試奏でポチるとこだった

  • @yuyrecords
    @yuyrecords Рік тому +3

    経験に基づくあなたの話を信じます。ローストの色も好きじゃないし、そもそも焼いたらメイプルなのか見分けつかないし。