シロアリ対策における玄関土間の基礎断熱のリスクとは?【白蟻駆除の疑問に答えるシロアリ対策委員会】
Вставка
- Опубліковано 4 жов 2024
- 大阪を含め、シロアリが多く出る地域でも増え始めている玄関土間の基礎断熱。
たとえ、防蟻用断熱材を使用しても
それが30年・40年と、「絶対にシロアリ被害が出ない」とは言い切れないのに適切な防蟻処理が出来ない家を建てるのはなぜでしょうか?
行き過ぎた寒さ対策としか思えないですが、これに関して白蟻防除士の一人として思っていることをお伝えします。
▼「玄関土間 基礎断熱」の画像検索ページ
www.google.com...
▼シロアリ予防のテコラ
tecola.jp
▼現在のイエシロアリの発生エリア
www.hakutaikyo...
#シロアリ対策委員会
#白蟻駆除
#白蟻予防
#玄関土間断熱
3年前に新築しました。高機密高断熱の家で布基礎、床断熱ですが、唯一、ユニットバスと玄関たたきの下に断熱材が入っておらず寒くて嫌だなと感じていました。
このチャンネルを発見し、土間にスタイロフォームを入れるのは大変リスクのあることだと知れました。
小さな工務店さんでそこだけは建てたので失敗したなと思っていましたが、様々な角度で見たら失敗ではないことがわかりました。家づくりは本当に奥が深いですね。
コメントありがとうございます。
やり方一つをとっても
目に見えていたメリットもあれば
角度を変えて見られるような新たな知識が入ると
そこには、やはり何かしらの見えなかったデメリットがあるものですよね。
今回、みかささんにとって
「失敗ではない」と思えたことが
一番大事なことかと思います。
本当に、家づくりは奥深いです…
いいお話でした
住宅ってきれいごとだけじゃムリがあるね
防蟻処理したスタイフォーム等はどのように考えていられますか。
私も、最初と「防蟻断熱材」いう言葉だけを聞いて
「家を白蟻から守れる断熱材」のように感じたのも事実です。
しかし、調べていて分かったのが
ネオニコチノイド系の薬剤が入った防蟻処理済みの断熱材というのは
断熱材自体への食害が抑えられる製品ということです。
そのため、注意すべきは
断熱材の表面や、基礎と断熱材の間を通ってくることが出来ることです。
これは、2012年に発表された調査結果で明らかになっています。
www.jstage.jst.go.jp/article/jwpa/38/5/38_213/_pdf/-char/ja
※ちなみに、スタイロフォームATは2005年に販売開始された商品です。
また、スタイロフォームATの商品パンフレットにも
注意事項で、断熱材の「中」は通らないが「外」は通るため注意する旨がきちんと明記されています。
・スタイロフォームATは、スタイロフォームAT中をシロアリが這い上がり壁体内に侵入するのを防止するものです。(…略…)木材等の防蟻措置は適切に実施してください。」
・スタイロフォームATの目地隙間などをシロアリが這い上がる可能性がありますので(…略)
www.dupontstyro.co.jp/images/catalog/styrofoam_at.pdf
これに加えて、
土間下のような土中に埋めてしまうと
更に3つの問題が生まれます。
①そもそも、シロアリは土を通るので、
玄関下に侵入後、埋めてある断熱材自体に防蟻効果があろうとなかろうと差はない。
(=シロアリの発生を止める効果はあまり期待できない)
②床下空間へ設置する場合と違い、土中に埋めてあるということは、
土壌内の生物分解(バクテリアなど)の作用を受ける可能性もあるため、
防蟻効果が薄れる可能性がある。
そして、防蟻効果が薄れたとしても、取り換えることは難しく
もし、20年後・30年後に効果が薄くなっていれば
防蟻処理を妨害するだけの発砲スチロールと何ら変わらない。
③上記理由等より、玄関部分に被害が発生しても、
通常駆除にて実施される玄関下土壌への薬剤注入が意味をなさなくなる。
(動画にて説明の通り)
また、③に関して言えば
「断熱材が玄関の下に入っているのか」
「それは防蟻断熱材(なんという製品)を使っているのか」
これらを施主様自身が分かっていない限り、
その後に防蟻処理を行う防蟻会社は判断のしようがないため
どれだけ駆除工事をしても被害が止まらない可能性すら考えられます。
まとめると、
防蟻用断熱材は、
「断熱材自体を守るための防蟻効果」があるのであって
それが、「屋内への侵入を止める効果がある」というものではないということです。
「そうだとしても、断熱性能の向上が大事」という方もおられるでしょうし
どちらを取るのかに「正解」はないと思います。
ただ、そのことを施主様が知らずに(住宅を)購入してしまうと、
後々に後悔することになることもあるので、
きちんとメリット・デメリットを理解したうえで購入していただきたいと思っています。