自然の“豊かさと弱さ” 大井川の源流へ…取材班の見た“異変”  南アルプス・ユネスコエコパーク10周年

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  • Опубліковано 24 лип 2024
  • いまの南アルプスの姿を伝えるシリーズ企画です。長野、山梨、静岡にまたがる広大な山脈は貴重な動植物の生息地であり、私たちが生きるのに必要な水も供給しています。その源流部を目指して登山を試みた取材班が目の当たりにしたのは、豊かな自然とそれを守る難しさです。富士山に次ぐ高さを誇る北岳など、3000メートル級の山々が連なる南アルプス。約5000種類の動植物が息づいていますが、その豊かな自然に異変が起きています。<和田啓記者>
    「標高2800メートルのところなんですが、ここにも食害の跡があります。こんな高いところまでシカが来るんですね」シカの食害です。その原因は、私たちの生活が関係します。南アルプスでは、地球温暖化の影響で積雪が減ったことで、シカが行動範囲を広げ、エサを求めて1100メートルの高低差を動きます。また、高齢化などによる狩猟者の減少も、シカの増加に拍車をかけます。希少な植物を狙うのは、シカだけではありません。<山小屋のスタッフ>
    「最近、キタダケソウの盗掘も多いらしくて、キッチンバサミが落ちていたこともあったみたいで、なかなか問題ですね」キタダケソウは、北岳にしか咲かない固有種です。絶滅に瀕しているキタダケソウを守ろうと、継続した生態調査や保護活動が行われています。<和田啓記者>
    「こちらには、ニホンジカによる食害を防ごうと保護柵が設置されています。今まで歩いてきたエリアと比べても、咲いている花や生えている草の種類や数が多いような気がします」豊かな自然を守るための模索が続いています。
    取材班は南アルプスのもう一つの恵み、大井川の源流を撮影しようと山梨県の北岳から静岡市の北端にある間ノ岳を目指しました。同じく間ノ岳を目指していたのは、静岡市の難波市長(68)です。難波市長は、間ノ岳にある大井川の源流でエコパーク登録10周年の式典に出席する予定でした。しかし…<取材班>
    「やめようやめよう。ダメダメ。ちょっとこれ、体持ってかれちゃうから」出発してすぐに引き返す事態に。山小屋では、待機する登山客であふれました。<スイスから来た家族>
    「ひどい天気。だからトランプゲーム。遊びながらいい天気になるのを待ちます」<スタッフ>
    「とりあえず下りて、そこで様子見るくらいにしますかね」
    <静岡市 難波喬司市長>
    「下りるんだったら下りますか」
    「何ともしがたいですね、天候だけは。無理するのが一番いけませんから」今回、源流部に行くことはできませんでしたが、式典の準備のために前もって登山していたボランティアが、源流の映像を収めていました。その南アルプスを貫く形で計画されているのが、リニア中央新幹線です。<静岡市 難波喬司市長>
    「通らないに越したことはないんです、南アルプスの自然環境の面ではですね。ですけど計画はそれとは別のところで決まってますから、そうすると我々としては、通ることを前提としてどうやって影響を最小化するか」「ああいいなあ、いい山ですね」
    「おおすてき!最高」南アルプスをどう守り、生かしていくのか。自然の「豊かさと弱さ」を知ることから始まります。
    詳細は NEWS DIG でも!↓
    newsdig.tbs.co...

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