孤立する"ヤングケアラー" 18歳未満の子どもが家族の"介護・世話"する現実 求められる支援とは? (21/08/14

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  • Опубліковано 11 вер 2024
  • 家族の介護や世話をする「ヤングケアラー」と言われる子どもたち。状況を周囲に話せず孤立する中、求められている支援とは…。
     札幌市の高校生、凌大君(18)。
     精神疾患のある母親と暮らしています。
     家は母子家庭で、姉の瑠南さん(21)や兄と協力して、家事や母親のケアを担ってきました。
     瑠南さん:「基本的なのは洗濯や掃除。母親の調子が悪い時には、病院に付き添ったりとか」
     家族の介護や世話をする18歳未満の子ども、ヤングケアラー。
     大きな課題が「孤立」です。
     凌大君:「話せない。うつ、自殺という単語を出さなきゃいけなくなるので、やっぱり話しちゃダメなんだと思っていたので…」
     子どもたちの小さなSOS。どうしたら受け止めることができるでしょうか。
     元ヤングケアラーの瑠南(るな)さん。
     精神疾患のある母親に代わりに家事をするようになったのは小学生の時でした。
     瑠南さん:「私が小学2年生のころから、うつの症状とかもひどくなり、最初のころは薬の治療もなかなか合わず、自傷行為をしたり入院したりということが結構ありました」
     母子家庭ですが、母親は状態が悪い時は起きることができませんでした。
     瑠南さんが2人の弟と家事を担当しました。
     瑠南さん:「洗濯、掃除。調理、ごみ捨て。それにプラスで母親が調子が悪い時は病院に付き添ったりとか、自傷行為をしそうなときには危ないものを隠したりしていました」
     ヤングケアラーが担当するのは、買い物や料理などの家事のほか、入浴やトイレの世話などの介護です。
     4月に公表された国の実態調査では、中学生は17人に1人、クラスに2人の割合でいることが分かりました。
     ケアをする時間は1日平均4時間ほどですが、7時間以上という生徒も1割ほどいました。
     瑠南さんは病院に付き添い、そのまま学校に行くこともあったといいます。
     瑠南さん:「自傷行為をするのは夜中が多いので、病院に連れて行き、自宅に帰るのは朝方ということが多いので。その状態で学校に行かないといけない」
     瑠南さんの母親は取材に「情けない、子どもたちに申し訳ない」と語りました。
     国の調査では、ヤングケアラーが孤立していることも明らかになりました。
     「ヤングケアラーであることを相談した経験がない」という生徒が、中高生ともに6割を超えました。
     瑠南さんの弟、凌大君も学校の先生や友だちに相談することはありませんでした。
     凌大君:「基本的にそのことを話そうとなると、うつや自殺という単語を出さなければいけなくなる。話してはいけないんだなと思っていたので、ほとんど話したことはない」
     そんなきょうだいが社会とつながるきっかけになったのが、ある場所との出会いでした。
     4年前の凌大くん。札幌市内でNPO法人カコタムが開く、経済的に厳しい家庭への学習支援に参加していました。
     瑠南さんは勉強だけでなく、様々な体験をさせてくれるカコタムに参加し、スタッフにヤングケアラーであることを語ることができるようになりました。
     瑠南さん:「今まで話してこなかった家の事情を、信頼できる大人に話せた。言葉にするだけでストレス解消というか、自分の心の中でためていたものが少し軽くなった気がして」
     瑠南さんは大学に進学。
     勉強のかたわらカコタムのスタッフとして、子どもたちの学習支援も行っています。
     そして弟の凌大くん。調理師になるため専門学校への進学を希望しています。
     ラーメン店でアルバイトし、進学費用を貯めています。
     凌大君:「入学金や一人暮らし用の資金は貯めないといけないことは、お姉ちゃんを見ていて分かった。バイトはずっとしようと思ってたんで」
     日本ケアラー連盟の理事、中村健治さん。
     子どもだけでなく、世帯全体への支援が必要だと訴えます。
     日本ケアラー連盟 中村 健治 理事:「ヤングケアラーの側に立つだけでなく、ケアラーを必要としている人の側にも立ち、そういう面では個人を見ながらも、その世帯全体をみられるような仕組みづくりに取り組んでいくのが一番望ましいのかなと」
     精神疾患のある母親と暮らす凌大くん。
     勉強とアルバイト、そして家事。
     忙しい中で安らぐことができるのが、カコタムが作った中高生のための居場所、「ゆるきち」です。
     空いた時間はここで勉強したり遊んだりして過ごします。
     専門学校に進学後は、スタッフとして子どもたちに関わりたいと考えています。
     凌大君:「家以外の居場所としてあったわけで、逃げ場としてもあったし、カコタムの人たちがいたおかげで、今普通に勉強もできているし、居場所もできている。その恩を返し、自分みたいな人が居場所を求めた時に、居場所を作れるようにするために、メンバーになろうかな」
     孤立するヤングケラー。周囲とつながり、安心して過ごせる場所が求められています。

КОМЕНТАРІ • 21

  • @nanairoxxx
    @nanairoxxx 3 роки тому +106

    もしこの子たちが「大丈夫」とか「平気」「頑張れる」と言っていて、さらに笑顔でいたとしても、大人たちは安易に真に受けないでほしい。
    彼らはそのような姿を見せざるを得ないのです。
    笑顔がまるきり嘘とは言いませんが、人に見せない憤りや悲しみや不安、寂しさ、疲れがあると思ってほしい。
    間違っても、「あら偉いわね~」「頼もしいわね~」「これからも頑張ってね~」と若さと愛は無敵のように扱わないでください。
    誰だって心配事もなく自由で過ごしたいですよね、本当は。
    子供や若者が、成長することに希望を持てる社会になることを願います。

    • @user-nq7nx6sm9h
      @user-nq7nx6sm9h 2 роки тому +9

      ヤングケアラー当事者です。
      笑顔で大丈夫と言うしかない…。
      誰かに助けを求めることが出来たら。と思います。自分の気持ちを代弁してくださっているような文です。
      主様のような思考の方が増えてほしいです。

  • @ky16594
    @ky16594 3 роки тому +73

    いくら親の為とは言え
    貴重な青春時代に
    嫌なひとつ顔も見せずに
    世話し続ける人間が
    どれだけいるだろうか?
    この姉弟には人一倍幸せに
    なって欲しい。

  • @Mei-jy4iv
    @Mei-jy4iv 2 роки тому +11

    現在三十路を超えましたが、精神疾患のある母親のケアを現在もしています。
    結婚願望もありますが、好きになった相手にもこの運命を背負わせると思うと、恋人を作る気にはなれません。言い訳かもしれませんが。本当の理解者は兄弟のみなので、兄弟には誰よりも幸せになって欲しいと思っています。この動画に出てきた子達の事も心から尊敬します。自分のやりたい事、調理師になりたい希望、全てが叶えられる事を願っております。

  • @user-ns8gl4sc3i
    @user-ns8gl4sc3i 2 роки тому +64

    21歳でも十分ヤングケアラーだろ、、

    • @Mary-gn6sl
      @Mary-gn6sl Рік тому +2

      それなほんとに。

    • @Kyojinfan24
      @Kyojinfan24 11 місяців тому +1

      20超えてたらちがう

  • @mintapple1060
    @mintapple1060 2 роки тому +14

    私の母親もヤングケアラーと呼べるのだろうな…。ろくに働けない大工の父(私にとっての祖父)と、働きづめの母(私にとって祖母)兄と下の二人の妹の面倒を見て。私も生きるのに苦しんだけど「ごめんね、お母さん普通の家庭を知らなかったから」って言われてもう責める気持ちもなくなった。母なりの愛情を注いてくれたんだって事も感じられたし。でも、自分のやりたい事や、好きな事をするのが苦手みたい。いつも、誰かの事を考えて、誰かの世話をしていたから…。自分の人生を楽しんで欲しいのですが…。

  • @user-rz7re5bh3l
    @user-rz7re5bh3l Рік тому +1

    母親が子供を命懸けで産んで育ててくれた様に、子供も命懸けで親を守ると思います。私の母親は若くして病気で亡くし数十年経ちましたが、母親に子供として何も出来なかった事を今でも後悔し、私が死ぬ迄消える事は有りません。ヤングケアラー問題は家庭内の事で、地方自治体、政府に相談しにくい所は有りますが、是非改善して頂きたいです。

  • @user-cj2wh1vh5h
    @user-cj2wh1vh5h 2 роки тому +5

    私も、ヤングケアラーです。親の病気や祖母の面倒を見てるので就活が難しい。

  • @user-dl8lm6dk6w
    @user-dl8lm6dk6w 2 роки тому +2

    素晴らしい姉弟だね。もっと自然にまわりに話した方が、まわりににわかってもらう事が、良いのではって隠す事はしない、そして同じ境遇の人達とも繋がる事なども大事って思った、国が、もっと早くケア補助を無料でするとかねして自由、解放してあげらる日を、つくれ‼️

  • @user-uq4zn1pe1p
    @user-uq4zn1pe1p 7 місяців тому

    60代です。
    私も母親が今で言う
    統合失調症で小学生から支えてきました。
    ヤングケアラって言う名前の時代、もっと孤立してました。

  • @soto2469
    @soto2469 2 роки тому +7

    動画を見て、ヤングケアラーと言う言葉を知りました。ヤングケアラーと言う人を知りました。

  • @user-eh1sm1zt3h
    @user-eh1sm1zt3h Рік тому +3

    お母さん、どうしてうつ病になったんだろうか?おそらくはシンママで貧困、助けはないという
    絶望的状況で精神疾患を患ってしまったんだろうか。

  • @user-st1zq6zk3j
    @user-st1zq6zk3j 3 місяці тому

    21歳で、元ヤングケアラーと言われてしまうのですね💦

  • @将多郎
    @将多郎 3 роки тому +23

    母子家庭というが、父親はどこにいる❓

    • @将多郎
      @将多郎 2 роки тому +36

      アメリカでは父親が、養育費を、払わなかったら、即刑務所に入れられる。日本は優し過ぎる。

    • @user-zn2xo5xh7k
      @user-zn2xo5xh7k 2 роки тому +5

      祖父母もどこにいるんだろね

    • @momomania1993
      @momomania1993 2 роки тому +1

      それいつも思う。おそらく離婚してるんだろうね…

    • @user-uk8ky5dx8e
      @user-uk8ky5dx8e 6 місяців тому

      母親がまともに子育てできないのになぜ親権を取るのかがわからない