就航率99%を支える「除雪隊」9割は農家 猛吹雪の空港で…“強烈エピソード”も【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2024年3月9日)
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- Опубліковано 17 жов 2024
- 就航率99%を誇る、北海道「旭川空港」。その驚異の就航率を支える、冬限定の特殊部隊「除雪隊」の活躍を追跡しました。
■総勢41人…冬だけ集められる「特殊部隊」
午前4時、除雪隊は空港が開く前から動き始めます。
北海道エアポート 施設管理課 酒井栄太さん
「これから空港制限区域内に進入します。航空機の走行時にタイヤのパンクやエンジンに吸い込まれる可能性があるので、必ず落とし物をしないように注意、よろしくお願いします」
少しでも気を抜けば、大事故につながりかねない緊張感のなか、取材が始まりました。
空港の一角に、除雪隊の基地があります。彼らこそ、旭川空港の除雪隊「ワックスウイングス」です。
除雪隊「ワックスウイングス」 中司敦大さん
「風が強いので、結構まばらな状況になっています」
22歳から66歳まで総勢41人。冬の間だけ集められる特殊部隊です。
除雪隊「ワックスウイングス」 千葉直弘さん
「除雪しなければ、パイロットは滑走路が分からないと思う。(路面が)黒くなっていないので、周りの景色と同じ白に見えてしまう」
旭川市は、過去10年の年間平均降雪量が4メートル以上に達する豪雪地帯です。除雪が欠かせません。
除雪隊に与えられた作業時間は、空港が開く午前8時までの3時間半。その間に、東京ドームおよそ11個分におよぶ広大な滑走路などを除雪しなければなりません。
中司さん
「“ブラックトップ”と言う。雪がなく路面が出て真っ黒になる状態を目指している」
黒い路面“ブラックトップ”を目指し、作業を開始します。
■最も難しい作業「達成感はどの機械よりも」
この日は、6種類の作業車が出動。連係プレーで作業します。
まず活躍するのは、大きな除雪板を備えた「スノープラウ」。滑走路に積もった雪を両サイドに寄せるのが任務です。
続いて活躍するのが、回転式の羽を持つ「ロータリー除雪車」。滑走路の端に集めた雪を巻き上げ、遠くに吹き飛ばします。
ここから、最も難しい作業が始まります。
運転席の下に除雪板がある「除雪グレーダー」です。「航空灯火」と呼ばれるライト周辺の雪を器用にかき出していきます。除雪するのは、実に300本以上。それを、たった2台で除雪するのです。
除雪隊「ワックスウイングス」 宮島翔真さん
「ひとつも傷つけてはいけない。ひとつでも傷つけたら、飛行機からの視界が悪くなるので」
航空灯火と除雪板の間は、数十センチしかありません。細心の注意が必要です。
前輪が傾くのは、雪を押す力の反動で車体が滑らないようにバランスをとるためです。ハンドルを握りながら、両サイドにある10本のレバーで除雪板やタイヤの傾きも操作します。41人いる隊員の中でも、この作業ができるのは限られた隊員だけだといいます。
300本以上の航空灯火の周りを時間内に除雪。スピーディーな作業が求められます。
宮島翔真さん
「終わった後の疲労感はすごいですね。ただ、終わって無事に帰った時の達成感は、どの機械よりも感じます」
■9割の隊員が農家…普段から大型農機具扱う
ここで、除雪隊「ワックスウイングス」隊員の意外な素顔をお教えしましょう。除雪隊に入って27年のベテラン・千葉直弘さん(50)です。
千葉さん
「稲ですね。コメの苗。苗を育てています」
実は、千葉さんの本業は農業。お米の他にも、小麦と大豆を作っています。「ワックスウイングス」は、9割の隊員が農家だといいます。
千葉さん
「みんなこういう機械は、日頃慣れている」
除雪車を巧みに操れるのは、普段から大型農機具を扱っているためです。
千葉さん
「使命感はみんな持っている。(午前)8時リミットだと、みんな分かっているので、(空港を)何がなんでも8時に開けようという一心で、朝早くから闘っています」
■チームワークの良さ…農家の結束力があればこそ
再び旭川空港。作業開始からおよそ2時間半が経過。午前8時に空港が開くまで、あと1時間しかありません。
大きなブラシを備えた「スノースイーパー」です。金属製のブラシで路面を仕上げていきます。
除雪隊「ワックスウイングス」 金田耕平さん
「滑走路上の雪をブラシで掃いて、(飛行機が)滑らないようにする」
これは「グルービング」と呼ばれる滑走路に彫られた細かい溝です。飛行機が着陸する際に、タイヤのグリップ力を高めるなどの目的で設けられています。
この溝に雪がつまったままだと、スリップして大事故につながる可能性があるのです。そこで、「スノースイーパー」のブラシで掻き出すというわけです。
金田さん
「この機械は単独で動くものではない。基本5台から7台が連続して動く。個々の動きではなく、チーム単位で考えて動かなくてはならない」
この斜めに隊列を組むフォーメーションには、重要な意味があります。
実は、一列でまっすぐ除雪をすると、間からはき残しが出る可能性があります。そこで、斜めに隊列を組み除雪幅を重ねることで、掃き残しが出ないようにしているのです。
さらに「湿地ブルドーザー」と「ホイールローダー」が、滑走路以外の部分を除雪します。
時間内に作業を成し遂げるチームワークの良さは、農家の結束力があればこそ。
千葉さん
「夏場は農家やっていますので。みんな意識も大体同じなので。『絶対1便も欠航させないぞ』という気持ちは、みんな持っている」
■「強烈エピソード」空港関係者が来られない時でさえ…
「ワックスウイングス」が旭川空港の就航率99%を達成している、強烈なエピソードがあります。
それは数年前、猛吹雪が襲った日のことでした。
千葉さん
「空港関係者が『道も空いてない…吹雪でどこ走っているのか分からない、(空港に)来られない』と。でも、我々はそろっているので、ずっと(滑走路を)開け続けていました。いつ、どうなってもいいように」
除雪隊は、空港関係者が来られない時でさえ、滑走路の準備を整えたといいます。
地元を知り尽くした彼らだからこそ、集まることができたのです。
■除雪隊の名前は「キレンジャク」の英語名から
作業開始から3時間半。ついに、滑走路が“ブラックトップ”の状態になりました。
午前8時半すぎ、この日の1番機が旭川空港に到着しました。
「ワックスウイングス」は11月から4月まで、期間限定で活動している特殊部隊。農家である9割の隊員たちは、農業ができない冬の間だけ空港の除雪隊として働いているのです。
除雪隊「ワックスウイングス」 佐渡大知さん
「小麦とか作っています」
除雪隊「ワックスウイングス」 家政賢一さん
「野菜ですね。ブロッコリーとかカボチャとか」
除雪隊「ワックスウイングス」 古本純平さん
「僕は、コメとムギとスイートコーンです」
彼らは、春が来ると農業に戻ります。
実は、除雪隊の名前「ワックスウイングス」は、旭川市の鳥「キレンジャク」の英語名から取られました。
この鳥は、冬になると繁殖地から旭川市にやってきます。除雪隊も「キレンジャク」のように、冬になると旭川空港に集結することから「ワックスウイングス」と名付けられたのです。
千葉さん
「キレンジャクが、冬になったら集まってくる。もう冬が終わるので、離れていくと」
旭川空港の就航率99%を守る除雪隊。春まで空港を守り続けます。
[テレ朝news] news.tv-asahi....
青森空港の除雪隊ホワイトインパルスも農閑期に集まる農家の人たちで、農閑期の雇用と冬の滑走路の整備をしてて、これは本当にすごい取り組みだと思う
同じ豪雪地帯
旭川空港の滑走路も青森空港のように3000mに延伸して欲しい
安全性が高まる
@@davidcoldstar6333 青森空港はJAS時代冬2回オーバーランした経緯あるからやで~旭川もやらかせば3000Mになるで~
誰かがやらなければならない仕事をしてくれるのは、本当に有り難く尊い事です。
とても素晴らしいし尚且つ大変な仕事だなぁって思いました。
しかも限られた時間に除雪を終えないといけないしチームワークも大事な仕事ですね。
航空設備を傷つけては大惨事になるので神経もとても使うし抜群の車両感覚・・まさにプロの仕事・・圧巻でした。
こういう縁の下の力持ちの人たちのおかげで運行出来てるんですね
期間限定だと、人を雇うの大変だけど、うまくマッチしているのですね。
1:00
地球救ってそうな雰囲気
絶望のなか満を持して援軍がやってきたみたいな
アルマゲドン!
そう!それをイメージしてたんですww@@無職のニート-h2u
今年は旭川本当に雪が降りました。毎日のように降っいました。その中でも年後半から1月下旬ごろは狂ったように降り積もりました。旭川市内は除雪作業が間に合わないことがたびたびありました。一日で1m降ったときはさすがに欠航しました。今年部分欠航を含め2回欠航しています。大体ブリザード3回も吹くことは最近なかったことです。市民から除雪作業の苦情も半端なかったようですが旭川空港の苦情はなかったようです。🎉あの災害級の雪の中よく頑張ったと思います。3月中旬ごろはもう降っていません。今年の異常な降雪、吹雪が起きてもあの雪でよく頑張ったと思います!
10年以上前ですが、出張で3年くらい旭川で暮らしました。今まで過ごした地域では一番寒かったですが、自分の感覚では、マイナス13℃を超えると本当に寒いと感じました。お寿司と焼肉が安くて美味しかったです、懐かしく思い出しました。😊
重機を使いこなすだけでも難易度高いんに 素晴らしいチームワーク
八丈島空港の冬の就航率って90%くらいって言われてる。あそこは風が強いからしょうがないけど。
それより高いってのはすごいね。
映画化したら絶対観るレベルでかっこよかった…ありがとう農家さん
キレンジャクと黄色の除雪車もカラー揃っててかっこいい
2018年に日本の最北端と最東端を制覇したくて計画を立てました。サラリーマンの自分で一番困るのは、欠航で予定通りに戻れない事。そこで、欠航がほとんどない旭川空港を行きも帰りも利用しました。2月の厳冬期でもテレビ同様です。宗谷岬ではホワイトアウトというものを体験した一週間の旅行でしたが、旭川空港の皆さんのおかげで楽しい時間を過ごした記憶があります。
守護神がいるのはしゅごい。
先週、旭川空港を利用しようとしたら欠航になってしまったけど、1%の経験と言われたら悪くないと思いました。空港に携わるみなさん、ありがとう!
保安検査場の前にある牛乳屋さんのソフトクリームを食べるためにこれからも利用します!
去年まで旭川空港にタンクローリーで除雪車向けに軽油を持って行ってました。今年もお疲れ様でした様でした!
この冬の間はあまりの大雪で1日だけ欠航便が出たくらいですね...
変なクレーマーとか、スコップ持って近づいてくるジジババも居ないし、県道とか国道の除雪より作業捗って良いなー
いやいや、これだけスキルがあったら穏やかな天気の時は一般道の除雪もやってるでしょ?
敬意を欠いたコメントはするべきではないよ。
@@かっつ-y3v 敷地内の道路とか駐車場はやるかもしれんけど、国道、県道、市道は別の保守契約あるし、大災害でも起きなければ空港の高級重機は空港外をやらないよ。
@@happynero310
そんなもん、掛け持ちでバイトとかだったらなんぼでも仕事あるだろ?
それに、なんで空港の設備をわざわざ一般道で使わなきゃならんの?
普通除排雪を契約してる企業で所有してる重機使わん?
@@かっつ-y3v 空港除雪はバイトじゃなく、月極の専従契約社員だから、他でバイトなんかしたら怒られるよ。朝イチで溜まってるのを除雪したら、日中は路面の維持業務、重機の保守点検になる。他の除雪バイト出来るなんて考えが甘過ぎますよ。
前半は凄いなという尊敬、後半は目から汗が止まりませんでした、ありがとう。
本物の勇者だ
期間限定の仕事なんでちゃんと割増賃金を出しましょうね~~~
すごいねぇ
この映像を見て勤務したいという応募が増えそう
農家は日頃トラクターその他重機を運転し慣れているからね。頼もしい存在だね
便数が少ないからってのもあるけど、すごいよね
航空機が離発着してる時も雪が積もったりしそうな気がするけどそういった時はどうしてるんだろうか?
航空機の風圧で雪飛ばせるから大丈夫なのかな?
素晴らしい精鋭部隊ですね。雪深い地域での施設では必須。彼らなくして経営は無理なはず。縁の下の力持ちとして農家としても体が資本の彼らのノウハウが生かされますように。。なかなか見ることない彼らを観られて本当に良かった!!日本人ならでは。。
季節労働とは言っても、今後改正労働基準法の影響出てくるだろうね。
就航率99%はスキー旅行にはありがたいんだけど、レンタカー以外の移動手段が絶望的なのがもったいないんだよなあ。旭川はインバウンド向けの高級ホテルも無いからその辺がちょっともったいない
新幹線でもオーバーラン、新幹線ならバックできるけど、飛行機のオーバーランはめちゃ怖いです。
このめちゃかっこいい人たちに敬礼!
除雪は金になるからな、資格持ってれば。
でも住宅街とかは縁石多い、除雪のクレームも多いから大変って話。
道内で使った事あるのは女満別・帯広・新千歳の3空港だけど…
デカい新千歳は別にして残り2つも同じような臨時除雪隊がいるなら取材して欲しいな。
農家やってて機械使う能力高いんだろうな!
冬限定ローリー運転手とかも聞く
整備新幹線としての北海道新幹線の終着・旭川駅へ
新幹線の建設を力強く推進していこう!
なんか凄くカッコイイ。地元の空港は俺たちが守るって感じですね。同じ農家が集まるので情報交換もできて寄り合いも兼ねちゃってますね。
雪の少ない新千歳空港の冬場の欠航率は5%らしいけど、違いはどこにあるのだろうか?
旭川空港は新千歳空港ほど便がギチギチではありません。そのため、仮に悪天候で前の便が大幅に遅延したとしても次の便への影響が小さいことが挙げられると思います。
東京便が2社7往復、あと季節便で関西中部やアジア便が飛ぶくらいだからね。あまりにも札幌に近すぎるゆえ(140キロ)札幌便もない。
除雪車はUDトラックスがシェアNo.1 日野、いすゞ、三菱全てがUD製
その欠航率1%が先月あったのよね
Brasileiro reclama reclama mas de boa não lugar melhor no Mundo do que o Brasil em todos os aspectos. A verdade é esta. Aqui tem de tudo não falta nada. A Natureza sempre favorável com certeza.
二毛作(稲と水分の塊)
有趣的工作
新千歳はでかい上に農家が少ないからしょっちゅう欠航するんよな
@@666akindo9
そうなん?
除雪って冬に暇な畑屋がやってるけど
ちな北海道の元酪農家です
エアロスミスの歌が聞こえてきた
皆様ご苦労様です。
除雪隊の皆さんには感謝だけど新千歳の様に発着数多くても99%維持できるのかなと思います。
最初その方に出てくる車左ハンドル?
左ハンドルなの理由あるのかな?
除雪の後に、左ハンドルの車で滑走路の摩擦係数(滑り具合)を測ります。特殊な車なので外車になります。
しかし、空港によっては日本車(右ハンドル)もあります。
@@ウェザーミラクルチャンネル
なるほどね。道路清掃車の例があるから、てっきり構造物の右側を走らなければいけないといったルールみたいのがあって、確認しやすいように左ハンドルとか思った。
ちなみに、道路清掃車(路面清掃車)は路肩側を確認しやすいように左ハンドルのケースが多い。
マーズ勲章を叙勲する必要がある(FAF脳)
いつもありがとうございます!
飛行機のタイヤもスタッドレスタイヤ履いてるのかな?アイスバーンにはなるやろ。
飛行機にはスタッドレスとかの区分は無いよ。オールシーズン同じタイヤ。
赤道直下の国から極寒の地に飛ぶこともある。
武士かな?
日本で1番就航率が悪いのは青ヶ島かな?
合言葉わー絶体飛ばす。皆さんご存じでしょうか。旭川空港の、強い思いであります。nhkで特集番組お、放送しておりました。
グルービングの目的は、タイヤのグリップ力を高めるんでなくて、雨水なんかの排水性をよくするためでないの。単純なグリップ力は却って下がると思うけど。
この人たちって給料どれくらい?
でも何か
飛べない時なかった❓
旭川わりに初だった
とこないだ
いってましたよね?
でも
凄いですよね
😊
千歳も編成すればいいのに。
北陸みたいに、公共交通機関利用せずあえてマイカーDoorToDoor排ガスで雪を真っ黒にするのかおもたわ。
ブラックいうから。
普通だね。
年間の就航率が高いんですが、それでも年数回欠航します。
去年12月に旭川周辺悪天候で旭川空港着陸できず、羽田空港に帰還しました😢
そういう時はもちろんダイバート地を新千歳と決めて行ってるんだけど、新千歳も駄目で道内に降りたところで道路や鉄道もワヤだよ。
@@まつざきひでのり-k4l
去年は始めから羽田空港としか言われませんでした。
羽田に戻り、慌てて新千歳行きの飛行機とって、何とか新千歳経由で帰還できました。
ってかそもそも便数少なくね?そりゃ合間に計画的に除雪出来るわな。
札幌から140キロくらいであまりにも近すぎて、札幌便もないからな。東京便が7往復と季節便でアジア便があるくらいだと思うよ。
現場は働き、国会議員は脱税。それが今の日本。でもそれを選んだのは国民です。
何故ネガティブになる?
あんたらみたいのが国を暗くする
こういう季節のルーチンワークは自動運転で代替出来るようにしなきゃダメだな
少なくとも人間の作業負担が減るように地ならしまでは自動でやるべきだ
冬季にやることが無い農家の就職口としての合理性はあるんだろうけどね
そういう経済は生産性は低そうだよな
今んとこ自動化するよりも人がやる方が低コストなんでしょう
こいつら東京ドーム好きだなぁ。良い加減芸のない例えやめろよー
他に何で比べろって言うねん。面積で教えてもイメージできひんやろ
いや、普通に平方メートル表記でいい。どこそこまで何キロだから…で普通にイメージできる。東京ドームなんざ1/47都道府県の中の一建造物に過ぎないんで。
ヒャッハー! 俺たち拳王除雪隊!
除雪隊って、なんか鬼滅隊みたいでかっこいい
強く~なれる理由を知った~
まじで職人芸