錦秋の森 揺られながら 長野・赤沢森林鉄道

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  • Опубліковано 5 жов 2024
  • 赤、オレンジ、黄色と、一枚の絵のような紅葉だ。木漏れ日を浴びて、小さな機関車がゆっくりと通り抜けていった。
     長野県上松町の赤沢森林鉄道は樹齢300年を超える木曽ヒノキの林の中を走る全長1.1kmの観光路線だ。
     前身は大正5年に開業した木曽森林鉄道。林業が盛んだった一帯で膨大な量の材木を運び、山奥で働く人たちの生活物資や人員輸送を行っていた。全盛期には総延長が400kmを超える日本最大規模の森林鉄道だった。
     しかし自動車運搬の発達に伴い、各地の森林鉄道は衰退。国内で最後まで残っていた木曽森林鉄道も昭和50年に廃業した。
     観光路線として復活したのは、その12年後。伊勢神宮の式年遷宮のため、赤沢で切り出したご用材を運搬したところ、復活を求める声が高まったのがきっかけだ。
     上松町観光協会は森林鉄道を後世に伝える活動に取り組む。いま客車を引いている観光用の機関車に加え、実際に木材を運んでいた1950年製の5トンディーゼル機関車の修復を進めている。
     当時の色に近づけようと、シックなクリーム色に塗り直し、機関部を検査し2年後の運用を目指す。同協会の立野直緒さん(39)は「林鉄の現役時代を知っている人が減っている。貴重な車体や歴史を将来へつなぐことはわれわれの役割」と話す。
     客車に乗り込んだ。時速8kmで走る列車に揺られながら、ヒノキの香りと色彩豊かな景色に心が洗われる。冬季休業のため運行は7日まで。車窓を背後に流れるつかの間の錦秋。その先には歴史の鉄路がどこまでも続いている。 (写真報道局 松井英幸)
    #赤沢森林鉄道#森林鉄道#ヒノキ#Akazawa

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