【意訳】袴垂、保昌にあふこと〈宇治拾遺物語〉現代語訳・意訳|万葉授業
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- Опубліковано 9 лип 2024
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宇治拾遺物語「袴垂、保昌に会ふこと」の解説動画です。
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【素材】
〈楽曲〉
花城宮 季都輝さま: / kagimiya_itsuki
甘茶の音楽工房:amachamusic.chagasi.com/
【目次】
0:00 はじめに
0:37 「袴垂、保昌に会ふこと」原文
3:14 「袴垂、保昌に会ふこと」現代語訳
6:02 語句の解説
7:07 アニメーションによる意訳
【原文】
昔、袴垂とて、いみじき盗人の大将軍ありけり。十月ばかりに、衣の用なりければ、衣少しまうけんとて、さるべき所々うかがひありきけるに、夜中ばかりに、人みな静まり果ててのち、月の朧なるに、衣あまた着たりける主の、指貫の稜挟みて、絹の狩衣めきたる着て、ただ一人、笛吹きて、行きもやらず練り行けば、「あはれ、これこそ、我に衣得させんとて出でたる人なめり。」と思ひて、走りかかりて衣を剥がんと思ふに、あやしくものの恐ろしくおぼえければ、添ひて二、三町ばかり行けども、我に人こそつきたれと思ひたるけしきもなし。いよいよ笛を吹きて行けば、試みんと思ひて、足を高くして走り寄りたるに、笛を吹きながら見返りたるけしき、取りかかるべくもおぼえざりければ、走り退きぬ。
かやうに、あまたたび、とざまかうざまにするに、つゆばかりも騒ぎたるけしきなし。稀有の人かなと思ひて、十余町ばかり具して行く。さりとてあらんやはと思ひて、刀を抜きて走りかかりたるときに、そのたび、笛を吹きやみて、立ち返りて、「こは何者ぞ。」と問ふに、心も失せて、我にもあらで、ついゐられぬ。また「いかなる者ぞ。」と問へば、今は逃ぐともよも逃がさじとおぼえければ、「引剥ぎにさぶらふ。」と言へば、「何者ぞ。」と問へば、「字、袴垂となん、いはれさぶらふ。」と答ふれば、「さいふ者ありと聞くぞ。あやふげに、稀有のやつかな。」と言ひて、「ともにまうで来。」とばかり言ひかけて、また同じやうに笛吹きて
行く。
この人のけしき、今は逃ぐともよも逃がさじとおぼえければ、鬼に神取られたるやうにて、ともに行くほどに、家に行き着きぬ。いづこぞと思へば、摂津前司保昌といふ人なりけり。家のうちに呼び入れて、綿厚き衣一つを給はりて、「衣の用あらんときは参りて申せ。心も知らざらん人に取りかかりて、汝あやまちすな。」とありしこそ、あさましく、むくつけく、恐ろしかりしか。いみじかりし人のありさまなりと、捕らへられてのち、語りける。
【引用・参考】
新日本古典文学大系
第一学習社 高等学校古典B古文編
#万葉授業 #Vtuber #宇治拾遺物語 #アニメ
#保昌と袴垂 #古文
00:37 「袴垂、保昌に会ふこと」原文
03:14 「袴垂、保昌に会ふこと」現代語訳
06:02 語句の解説
07:07 アニメーションによる意訳
めちゃくちゃわかりやすかったです!
この作品の面白さなどがとてもよくわかりました‼︎
襲い掛かろうとした相手に逆に優しく着物を与えられたりしたら怖いですよね((( ;゚Д゚)))
分かりやすい説明と映像、落ち着いたトーンでとても聞きやすかったです。
そして、テーマ曲使っていただきありがとうございます!
0:37 音読