最後まで読んで良かったと思います！！
赤坂アカ先生、横槍メンゴ先生お疲れさまでした！！
【推しの子】 16 (ヤングジャンプコミックス)
amzn.to/3DJ418p
【推しの子】 ~二人のエチュード~ (JUMP j BOOKS)
amzn.to/4fEvpSi
[音声]
VOICEVOX:ずんだもん
[PSD素材]
坂本アヒル様:ずんだもん 四国めたん立ち絵素材
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以下下書き
【推しの子】原作16巻が発売されました。
書き下ろしのエピソードも24ページ収録されています。
今回は、最終回までのネタバレが含まれますので、
苦手な方はブラウザバックお願いします。
ネットでは賛否両論の最終回。
個人的にも納得のいったところもあれば、
そうでないところもある感じでした。
まず最初に断っておきますと、
僕はこの作品に出合えてよかったと思っています。
ただ、この動画を作成してみたところ、
キャラクターの幸せを願う一人の読者として
こうした方がよかったんじゃないか、みたいな意見が多くなってしまいました。
その点に関しては、ご了承ください。
最終回は、キャラクター個々の描写というより、
【推しの子】のテーマである、推し活にスポットが当たっていました。
改めて最初から読み返してみた、
個人的な感想を話していきたいと思います。
改めて1巻から読み直して、
この【推しの子】という作品の主人公はルビーだったんだなと思いました。
ルビーは、前世のさりなの頃から、自分の命が長くない事を知りながら、
最期まで明るく振る舞い
自分の死によって、陰で落ち込むであろう吾郎にも気を使えるような
どんなに辛いことがあっても笑っていられる
既にアイドルにとって必要な資質が備わっていたのだ。
作中、アクアの今際の際に見た夢のように、
もし、奇跡的に病気が治ってアイドルとして
B小町に加入することができたとしたら、
嘘で塗り固まれたアイの心すら救えたかもしれません。
序盤では、その他のフィジカル面の歌唱力やダンスのレッスンをする描写もあり、
アイドルとしての成長ものとしての要素が伺えました。
本来であれば、ルビーが表舞台でアイドルとしての知名度を上げていく裏で、
アクアが陰でそれをサポートしつつ、
黒幕の正体に迫っていく展開になるはずだったと思うのだ。
しかし、恋愛リアリティーショー編であかねの登場
アクアをめぐる、かなとあかねの三角関係あたりを機に、人気も上昇し、
一気にアクアが物語の中心になってきて
ルビーの存在が薄くなってしまったのだ。
連載している雑誌からも、読者層もアクアの方が感情移入しやすいし、
かな、あかね、共に魅力的なヒロインだったことも
路線変更に十分な要素だったと思います。
また、兄のアクアを筆頭に登場人物、
更には物語自体も
ルビーに対して過保護になりすぎた気がするのだ。
吾郎の死を知ってからのルビーは闇落ちしつつも
ダンスや歌のレッスンの描写もないまま、
とんとん拍子にアイドルとして地位を高めていきます。
そして、ルビーが最も病んでしまった時も、手を差し伸べたのはアクアであり、
だからこそ、物語のラストでアクアがいなくなる展開で、
ルビー同様、読者は突き放されたように感じたのではないでしょうか。
アクアの死がどの段階で決まっていたかは分かりませんが、
ルビーが試練を乗り越えた先に待っているのが、最愛の人の死というのは
もしかしたら赤坂アカ先生も描きづらかったのかもしれません。
本来であれば、ルビーがアイから受け継いだ、スター性に加え、
前世のさりなが持ち合わせていた資質で
自分だけでなく、有馬かなや、メムちょの様な、
燻っているヒロインを、アイドル活動を通して、
一緒に輝かせることが出来れば、
名実ともにアイを超えるアイドルになれたかもしれないのだ。
また、それを通して、メンバー同士の絆を深める描写があれば、
ルビーが最終話に立ち上がることができたのにも説得力が増したと思います。
それと、以前アニメの感想動画でも話したのですが、
この作品のテーマ、推し活について、深堀されているのが、
小説、一番星のスピカだという所も、もったいないポイントなのだ。
この小説版には、吾郎とさりなの出会いと別れのエピソードが描かれているのだ。
吾郎は、両親の顔すら知らず、祖母の期待に応える生き方しか選べなかったのだ。
さりなも、家族からの愛をろくに知らず、たったひとりで病院で過ごしていたのだ。
吾郎はそんなさりなに、自分を重ね、
彼女の笑顔を見る事で自分も救われていたのだ。
要するに吾郎はさりなを推していたわけなのだ。
そして、さりなが亡くなった時、自身の半身を奪われたような喪失感に襲われるのだ。
さりなを失い自暴自棄になった吾郎を救うのが
亡くなったさりなが置き手紙でオススメとして託した
「推しに願いを」という曲で、終盤のライブでルビーが歌った曲なのだ。
アイが企画した、B小町初の青春応援歌で
頑張れ頑張れと、聞いた全ての人の背中を押す曲となっているのだ。
それを聞いた吾郎は、誰かを推すことは生きる原動力、
すなわち生きた証となることを理解し、真のB小町オタへと覚醒するのだ。
アクアは居なくなってしまったけれども、
彼が推したルビーを始めとしたキャラクターたちは
今後も活躍し続けて、そんな彼らを推してきた人の中には
新たなアイドルとして、多くのファンたちに生きる原動力を届けていくのでしょう。
というのが、個人的な解釈なのだ。
やっぱりアクアには生きていて欲しかったとか、
カミキヒカルとの決着は、15年の嘘の真実が明かされるところまででよかったとか
ツクヨミはもっと神様的な存在として覚醒して、
アクアを記憶喪失くらいにとどめて助けておくれよ、とか
他にも言いたいことはあったけど、
これ以上は蛇足になるのでやめておくのだ。
原作は完結したけど、アマプラのドラマや映画も好評みたいなので
時間があるときに見たいと思っています。
小説版も一番星のスピカと同じ、
田中創先生なので読んで見ようと思っていますが、
こっちの評判はいまいちみたいなのだ。
そして一番期待されているだろうアニメは、
前述したとおり、小説版のエピソードを補完すれば
作品のテーマがより分かりやすくなると思うのだ。
何より原作では表現できない音楽要素、推しに願いを、は
ぜひ神曲を用意してほしいのだ。
赤坂アカ先生、横槍メンゴ先生お疲れさまでした。
次回作も楽しみにしています。
今回は以上です。
ご視聴ありがとうございました。