「最後に誰か私を好きだと言って。生きていた意味を遺して、花のように散ってしまいたいの。『普通』になりきった意味も、このままじゃありはしない」
花も花火も、満開になるのは散り際の数刻。
少しでも惜しまれる人になりたい。
そんな気持ちを込めて詩を書きました。
諸説ありますが、「月が綺麗ですね」という愛の言葉に「死んでもいいわ」と返したという一説を元に、一つの世界を書き上げました。
「愛している」という言葉に「あなたとなら死ぬまで一緒にいたい」と応えるのは、とてもロマンチックだと感じます。
※微流血表現を含みます。
作詞/動画編集⇒赤月
作曲/イラスト⇒AIサイト
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【歌詞】
青い空も満月も
なにもかも　どうでもよくなって
そんな日には　私はいつも
思い出を　刻みつけるように
腕を切っては　足を切っては
あの頃は良かった　なんて
たいした思い出もないくせに
傷が膿んで　かきむしって
ああ　こんなことすら　ままならない
阿呆な真似と　気づいて蓋して
普通の人に　なりきって
傍から見れば　ただの人
空元気の糸が切れるまで
「月が綺麗ね」　誰か唄って
空っぽの心を埋めてほしいわ
あなたが思い出になる前に
「死んでもいいわ」　抱きしめたいの
明日になれば笑い話に
明けない夜はないと言って
暮れない朝もないと知るから
きっと私はもう　どうしたって
どうしようもないのよ
どうしようもないのよ
花も花火も　散り際が
美しいの　泣きたいくらい
せめて私も　そうありたいと
背伸びをしても　蕾のまま
鏡の前で　笑って　「まだ」
「まだ大丈夫」と　言い聞かせて
大丈夫って　なんだろうね
醜い傷が　もう消えたって
いつでも　底で息をする
どう見えてるの？　馬鹿みたい
おどけて　笑って　なりきって
傍から見れば　ただの人
空元気の糸が切れるまで
「月が綺麗ね」　誰か唄って
せめて名前を呼んでほしいわ
散り際の花ね　笑って　抱いて
「死んでもいいわ」　終わりにしたいの
未来に期待　虚しいだけよ
止まない雨はないと言って
沈まぬ陽もありはしないの
きっと私はもう　どうしたって
どうしようもないのよ
どうしようもないのよ
「月が綺麗ね」　ありがとう
その先なんて　求めないから
あなたが思い出になる前に
「死んでもいいわ」　抱きしめたいの
花も花火も　散り際が
美しいの　泣きたいくらい
あなたが思い出になる前に
私が思い出になりたいの
刻みつけて　忘れないで
「死んでもいいわ」
「死んでもいいわ」
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