ハース建築設計事務所
ハース建築設計事務所
  • 6
  • 13 001
ルームツアー 「暁の家」
本計画は新興分譲地に計画された一戸建て住宅のプロジェクトです。分譲地は東海道の宿場町である「水口宿」に位置し、今でも昔ながらの瓦屋根の町並みが沢山残る地域に位置しています。クライアントは、新興の分譲地ながらも出来る限りこの昔ながらの街並みに配慮した外観や景観を希望し、日本の自然素材を使用した住まいを望まれました。
「多様で豊かな中間領域」
そこで本計画では、近隣の宿場町にも残る和瓦の屋根と左官の外壁を使用し、凛とした半平屋の佇まいとなる大屋根の外観を構成しました。そして外観のアクセントとなる格子扉を門柱の代わりとなるように使用し、「多様で豊かな中間領域」(玄関ポーチや中庭など)を創り出しました。私は「人や自然に寄り添い日常に馴染むシンプルな空間」こそ、豊かな住まいだと考えています。その為にも機能性を確保しつつも余分なモノはなくし、「多様で豊かな中間領域」を造ることがとても大切だと考えます。動線や間取りはシンプルにし、空間を断面的に考え、外観は虚飾のない凛とした佇まいに。敷地や空間に生まれた「中間領域」は、自然溢れる奥深い空間を生み出し、私達に「多様な豊かさと質」を与えてくれると考えます。
「多様な繋がりや奥行」
内部にも左官と日本の木である「杉や松」を使用し、「内障子や障子戸」との組み合わせで外部と内部が緩やかに繋がる空間を創り出しました。建築の設計とは境界を考える行為です。その為空間同士の「繋がりや境界の奥行」を考えることがとても大切です。例えば、縁側や軒下、通り土間に坪庭など、日本の住まいは昔から内と外との境界に多様な半屋外空間(中間領域)があり、格子や障子など多様な空間の仕切り方が存在しました。そんな日本の風土に適した中間領域や仕切り方は、空間に「多様な繋がりや奥行感」を与え、暮らしに豊かさを与えてくれると考えます。
「五感で感じる豊かな変化」 
また、人は自然の移ろいや光と影など「変化するモノ」に心動かされ、年月を重ねる程「味わいを増すモノ」に心惹かれます。本計画でも沢山の自然素材を使用し、経年変化を味わえる素材選びに配慮し、光と影を演出できる空間を創り出しました。日常の中で、ふと空を見上げたくなったり、モノに触れたくなったり、そこにとどまりたくなるような。そんな「はっ」とする日常の心の変化をデザインすることは出来ないか・・・私は建築的操作で何気ない日常の中に「五感で感じる豊かな変化」を造り出し、年月の経過と共に味わいを増す魅力的な住まいを造りたいと考えます。
Переглядів: 2 628

Відео

ルームツアー 「守山の家」
Переглядів 1,6 тис.3 місяці тому
本計画は琵琶湖の畔にほど近い田園風景の広がるエリアに位置し、「自然豊かな風景」を最大限生かした形で計画された2階建ての住まいのプロジェクトです。 そこで本計画では、この自然豊かな風景を出来る限り家にいながら眺められるように、主要な部屋となる「LDKと居室」を二階に設け、浮遊する住まいを構築しました。 また1階部分では「和室と外部収納」を本体から切り離すことで建物に「抜け感」を創り出すことを考え、住まいに魅力ある半屋外空間を創り出しました。 そんな自然を上手く取り込んだこの住まいは、家にいながらも四季折々の変化や時間の変化を楽しませ、クライアントの日常に豊かな変化をもたらしてくれるはずです。
ルームツアー 「魚屋の家」
Переглядів 6 тис.5 місяців тому
本計画は江戸時代から残る近江商人の家屋が連なる街並みに計画された一戸建て住宅です。その為、前面道路には沢山の観光客が通ります。そこで本計画では、塀で囲われた近江商人の街並みを現代風に解釈を行い、塀と建物を一体でデザインすることでプライバシーの守られた住まいを計画しました。 その象徴的な塀は内部空間にも繋がり、画廊のように絵画を趣味とするクライアントの絵を飾る壁としても活用され、中庭を通して内部と外部を緩やかに繋いでいます。 中庭からの光は内部空間に幻想的な陰影を創り出し、クライアントの日常に非日常的な空間を創り出してくれます。
ルームツアー 「三雲の家」
Переглядів 6357 місяців тому
本計画は桜並木のロケーションに計画された一戸建て住宅です。 「たった二週間の桜並木を見るために建てられた家」そう言っても良いぐらいの配置計画と平面計画を行った本プロジェクト。 敷地の高低差や周辺の山並みに合わせて屋根勾配を決定し、1.2階に桜を眺める大開口の窓を配置した。自然豊かなロケーションを生かし、テラスからのタイル土間を家の中まで引き込み、外部と内部が緩やかに繋がる空間を創り出しました。クライアントは、この光溢れる空間で四季の移り変わりを感じながら、豊かな生活を送ってくれることでしょう。 ▶ハース建築設計事務所 HP hearth-a.com/ ▶instagram hearth_architects?hl=ja #設計事務所 #建築家
ルームツアー 「深草の家」
Переглядів 950Рік тому
「日常に“五感で感じる変化”を」 人は自然の移ろいや光と影など「変化するモノ」に心動かされ、年月を重ねる程「味わいを増すモノ」に心惹かれます。日常の中で、ふと空を見上げたくなったり、モノに触れたくなったり、そこにとどまりたくなるような。そんな「はっ」とする日常の心の変化をデザインすることは出来ないか・・・私は建築的操作で何気ない日常の中に「五感で感じる豊かな変化」を造り出し、年月の経過と共に味わいを増す魅力的な住まいを造りたいと考えます。 ▶ハース建築設計事務所 HP hearth-a.com/ ▶instagram hearth_architects?hl=ja #設計事務所 #建築家
ルームツアー 「久御山の家」
Переглядів 1,1 тис.2 роки тому
「住まいに“豊かな余白”を」 私は「人や自然に寄り添い日常に馴染むシンプルな空間」こそ、豊かな住まいだと考えます。その為に機能性を確保しつつも余分なモノはなくし、「豊かな余白」を造ることがとても大切です。動線や間取りはシンプルにし、空間を断面的に考え、外観は虚飾のない凛とした佇まいに。敷地や空間に生まれた余白は、自然溢れる奥深い空間を生み出し、私達に多様な豊かさと質を与えてくれます。 「空間に“多様な繋がりと奥行”を」 建築の設計とは境界を考える行為です。その為空間同士の「繋がりや境界の奥行」を考えることがとても大切です。例えば、縁側や軒下、通り土間に坪庭など、日本の住まいは昔から内と外との境界に多様な半屋外空間(中間領域)があり、格子や障子など多様な空間の仕切り方が存在しました。そんな日本の風土に適した中間領域や仕切り方は、空間に「多様な繋がりや奥行感」を与え、暮らしに豊かさを与え...