2024年10月05日
平得アラスク村遺跡は、13 世紀中頃から 15 世紀頃の中国製陶磁器、島で焼かれた中森式土器などが出土している。しかし、13 世紀から 14 世紀の資料の出土は少なく、ほとんどは 15 世紀の資料であることから、15 世紀を中心とした遺跡であることが分かっている。屋敷跡と思われる石積みの痕跡や、アラスクバルカーと呼ばれるウリカー（降り井戸）も残されている。
平得村の村落移動の変遷や、15 世紀頃の八重山の村落形態を知るうえで貴重な遺跡である。（石垣市）