江戸時代の天才コラボ！歌麿と狂歌の「虫・鳥・貝」ワールド
江戸時代、天明という（1780年代）のこと。 まだ修行中の時代絵師・喜多川歌麿（きたがわうたまろ）は、美人画で有名になる前に、新しいジャンルに挑戦していました。
その頃、江戸の町では「天明狂歌（てんめいきょうか）」が大ブーム。狂歌（きょうか）とは、ちょっとふざけた内容や風刺（世の中を批判すること）を載せた短歌のことです。は、この「面白い短歌」を競い合って楽しかったです。
ここで登場するのが、新しい出版社を立ち上げた蔦屋重三郎（つたやじゅうざぶろう）。 彼は、「歌麿の絵」と「狂歌」を組み合わせたら面白い本ができるんじゃないか？
そして生まれたのが、「狂歌絵本」という新しいジャンルです。
歌麿三部作とは？
この狂歌絵本の代表作が、歌麿が描いた以下の3冊です。
『画本虫撰』（えほんむしえらみ・1788年）
虫たちと狂歌のコラボ。まるで虫たちが歌っているようです。
『百千鳥狂歌合』（ももちどりきょうかあわせ・1789年）
美しい鳥たちが描かれ、鳥にまつわる狂歌が詠まれています。
『潮干のつと』（しおひのつと・1789年）
浜辺の貝たちと狂歌の世界。歌麿の繊細な筆使いで描かれた貝が魅力的です。
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