本日は朝からそば師匠こと茂三郎さんが来館。そこに旧須藤写真館の須藤さんも来られ、昭和初期の人々のお話を聞かせてくださいました。今日は須藤さんのお父様のお話。当時アナログの時代とは思えないくらい、お洒落で会津の人々の日常を撮影された動画も素敵に編集されており、とても勉強になります。映像は高田インフォメーションセンターでご覧いただけますので是非。須藤さんのお父様は柔道で怪我をされて戦争には行けなかった為、相当差別も受けたそうです。ですが少しでも暗い世の中に楽しい娯楽をと試行錯誤して人々に一瞬でも笑顔になってほしい一心で行動をしていました。友人に赤札がきた時に自分は何をすればいいのか、と考え、楽団を作り戦場に行く兵隊さん達をお見送り。戦死された方々が遺骨で帰ってきたときには敬意を込めてご家族のために演奏したそうです。友人のご家族には『なぜ自分の息子は死んで、あんたが生きているのか？』と言われ、自分が生きていることが恥ずかしいと思い、家から出る事ができない時もあったそうです。複雑な思いとの葛藤がいつも親父はつきまとっていたと思うと須藤さんはおっしゃっておりました。遺族や兵隊さんのために会津や昭和村、どこにでも機材を運んでは出張上映。須藤さんは『親父は喜んでくれることだけが生きがいのような人だった』とおっしゃっておりました。ユーモアがあってやさしさ溢れた須藤さんのお父様。お話を聞けば聞くほど惚れてしまう素敵な男性でした。須藤さんはそんなお父様に引き取られた養子です。親父は本当にカッコいいんだよ！と自慢げに話されます。須藤さんは御年83歳、お父様が残してくれた動画や写真をテレビ局や雑誌、大学生などに提供しております。今日は無声映画の弁士が読む貴重な台本をみせてくださいました。映画は『血煙高田馬場』出演者は『坂東妻三郎』さん。国が認めた映画しか観ることができない時代もあったそうです。お父様の撮影された貴重な映像は会津美里町観光協会UA-camでも観れます。ぜひ✨須藤さん今日も貴重なお話ありがとうございました。会津美里町では新富座という、唯一昔の映画を上映している映画館がございます。土日限定ですが、建物を見るだけでも面白いです。長くなりましたが、最後まで読んでくださいましてありがとうございました。#会津美里の日々#ミサトノ#旧須藤写真館#戦争のお話#昔のお話#出張上映#貴重な写真#写真aizumisato#aizu#japan